ドイツの大学は、授業料が無料または非常に安価で、世界中から学生が集まる人気の進学先です。
特に最近では「英語のみで学べるコースで進学すべきか」「ドイツ語で学ぶ方が将来に有利か」と迷う方も多く見られます。
この記事では、ドイツ語と英語コースの違いを明確にしながら、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
目次
ドイツ語で学ぶ大学コースのメリット
1. 開講されているコース数が圧倒的に多い
- 学士課程:約9,750コース
- 修士課程:約8,500コース
→ 自分の専攻や興味にマッチする大学・学部を見つけやすい!
2. 出願者が少なく、競争率が低め
- ドイツ語コースは主に現地学生が対象で、外国人枠の倍率が比較的緩やか
- 語学力と成績次第で、合格率アップも狙える
3. キャリアに有利な「第三言語」としてのドイツ語
- ドイツ語はヨーロッパ最大の経済圏で使われている重要言語
- 英語+ドイツ語が話せる人材は、グローバル企業での評価も高い
その他にも現地での生活にはドイツ語が話せた方が便利ですし、交友関係も広くなりますね。
英語受講の課程に出願する場合のデメリット
1. コース数が少ない
- 学士課程:約350コース
- 修士課程:約1,600コース
→ 専攻が限られていて希望に合わない可能性があり
2. 応募倍率が高い
- 一部の人気コースでは100人の定員に対して800~1,000人が出願
→ 入学難易度が非常に高い可能性も
ドイツ語学習に1年かけても4年で大学卒業が可能なワケ
特に高校生の多くのお客様が「ドイツ語の準備に1年かかるのはもったいない」と考えがちですが、ドイツの大学の学士課程は基本3年制。日本の大学(4年制)より短いため、ドイツ語の準備を1年行っても、日本の同級生と同じタイミングで大学を卒業することが可能です。
現地の語学学校を利用することで、スムーズに進学準備をすることができるのです。
またドイツ語の習得は大体1年で大学レベルに達することもできると言われています。現地でドイツ語を学ぶことで、リーズナブルにそしてより実践的なドイツ語を身につけることも可能です。
以下では大学入学準備のおすすめの語学学校をご紹介いたします。
ドイツ大学入学準備校Kapito
- 所在地:ミュンスター
- 実績:ハイデルベルク大学、アーヘン工科大学など進学例あり
- 国際色豊かで先生の質が高く、スタッフも親切
コース概要
- 【初級者向け】40週間:ベーシック+アドバンスモジュール
- 【B2以上の方向け】16週間:アドバンスモジュール
費用例(2025年度・1€=165円)
内容 | 40週間(初心者向け) | 16週間(上級者向け) |
---|---|---|
授業料 | 6,190ユーロ | 3,010ユーロ |
宿泊費(ホームステイ) | 4,400ユーロ | 1,760ユーロ |
その他諸費用 | 550ユーロ | 550ユーロ |
合計 | 約1,883,000円 | 約878,000円 |
将来の可能性を広げる「ドイツ語で学ぶ」という選択肢
近年、イギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリアといった英語圏では留学生向けのビザ要件や就職制度が厳しくなる傾向にあり、多くの学生が進学先を再検討しています。
その中で、ドイツは教育費が安く、教育の質が高く、政治・経済が安定しているうえ、政府が外国人学生の現地就職を積極的に支援していることから、世界中の学生から注目され、進学先としての人気が急上昇しています。
こうした背景から、英語のみの課程には応募が集中し、一部のコースでは定員100人に対して応募者が800~1,000人の出願があるほどの高倍率となっています。
一方で、「ドイツ語で学ぶ」ことにより、
- 選択肢が大幅に広がる
- 出願時の競争率が下がる
- 将来に役立つ語学スキルが身につく
という明確なメリットがあります。
いかがでしたでしょうか?
このところアメリカの学生ビザ問題によりドイツの大学で英語で学びたいという方も増えていらっしゃります。ドイツで英語のみで学ぶこともできますが、せっかくドイツで学ぶのであればドイツ語を習得してドイツ語で学ぶことで、第三言語の習得もでき、なにより現地での生活もスムーズになりますし、交友関係も広がります。
「語学の壁」ではなく、「将来の選択肢」を広げるという視点で、ぜひドイツ語で学ぶ進学ルートも前向きにご検討いただくと良いかと思います。
ドイツ留学についてより詳しく知りたい方は、ぜひ、ドイツ留学ページもご査収くださいませ。