【イギリス留学体験談】コロナ禍だからこそ貴重な時間を有意義に過ごした西暁さんのケンブリッジ体験談

コロナ禍という特殊環境下で貴重な留学経験をされた西さん。
留学準備中の学生が前向きになれるような素敵な体験談を頂きました。
ぜひご覧ください!

■留学先について

国:イギリス
都市:ケンブリッジ
出発日:2021年4月4日
留学期間:5ヶ月
留学カテゴリ:語学学校

■なぜこの留学先を選びましたか?

幼少期にイギリスで暮らしたことがあり、再び訪れてみたいと前々から考えていたため、いい機会だと思いイギリスを選択しました。数ある都市のなかからケンブリッジを留学先として選んだ理由としては、主に以下の3点が挙げられます。

  1. ロンドンなどの大都市圏にくらべて、授業料、ホームステイ先滞在費用等が安価であったこと
  2. イギリスを代表する歴史ある大学都市であり、住民が学生に対して寛容である印象が強かったこと
  3. 日本人学生が少なめであること

■留学してみて新たに発見した習慣や文化はありますか?

まず最初に驚いたのは、人々がとにかく外向的であることです。入店すれば全くの初対面であっても、Hi, how is it going? などと声をかけてくることはごく自然でした。

一度、ファストフード店のレジで、私が挨拶を忘れて注文内容を言おうとしたときに、「その前にHow are you? だろ」と言わんばかりの苛立ち気味のHow are you?を言われたときは、少し恥ずかしい思いをしました(もっとも昨今は、非ネイティブの学生さんがアルバイトで店員をやっているようなことが増えてきているので、日本のように冷めた対応をされることも多かったですが)。最初の一か月ほどはやはり慣れませんでしたが、次第に当たり前のことになり、帰国後に人と話したときには物足りなさを感じたくらいでした。

外向的というところで関連してくる点としては、他人に興味を持ったり、仲良くなろうと思ったら、遠慮なく色々と尋ねてくることが挙げられます。日本では、初対面を相手にしたら、まずは当たり障りのない話題から切り出して、徐々に他人を知っていく、というのが一応のマナーだと思いますが、語学学校やホームステイ先では、こうした対応はかえって他人に興味がないようにうつってしまい、あまりいい印象を与えませんでした。ホームメイトのフランス人の友人に「なんでアジア人はあんなに話題選びに慎重なんだ。」と心底不思議でならないという風に尋ねられて、必死に説明したのはとても印象的です。

他にも、他人の見た目や行動に対して寛容であることです。奇抜な恰好をして歩いたり、街中で大声で熱唱したり、CDプレーヤーを肩に担いで大音量で音楽を流しながら自転車をこいだり(さすがにこれはビビりました)する人がいたとしても、眉をひそめる人はほとんどおらず、日常の光景として受け入れている風でした。公園で一見して怪しそうな風ていのご老人が、しばらくすると、若者と仲良さげに談笑していた、なんてこともたびたびありました。いい意味で他人の言動に対して無頓着な、肩に力を入れなくて良い、あの独特の環境は、日本の中で暮らしていれば、まず体験できないものだと思います。

■学校/コースについて

学校名 :Kaplan International Cambridge
コース名 :Intensive Academic Semester

学校の評価

クラスの雰囲気:満足
教師の質:満足
コース内容:満足
学校の設備:やや満足
周りの環境:満足
スタッフの対応:満足
総評:満足
1クラスあたりの生徒数:5人〜10人
1クラスの日本人の割合:7人中0-1人
参加してよかったアクティビティ:International Food Day(生徒が各々の国の料理を持ち寄って、昼食時に一緒に食べる)

印象に残った授業内容/学習方法

3つあります。
一つ目は、Kaplanの対面型授業に参加した最初の週のElective Classで行った、「3,4人のグループで『1分動画』を作る」という授業です。題材は自由で、とにかく1分におさまるショートムービーであれば何でもいい、というものでした。まだまだ英語でしゃべることに慣れない自分にとって、頭の中でイメージしたものを正確にパートナーに伝えるのは至難の業で、何度も言い直したり口ごもったり、散々苦労して、準備した思い出があります。
幸いパートナーだったフランス人とサウジアラビア人の学生が非常にフレンドリーで、自らの案を積極的に出しつつ、私の考えに真剣に耳を傾けてくれました。最終的には期限ギリギリで課題を提出しました。直後は疲労困憊でしたが、同時に、満足のいく作品が作れた達成感でいっぱいでした(ちなみに作品はKaplan International Cambridge のインスタにも投稿されているそうなのでもしよろしければご覧ください)。

二つ目は、6月ごろにMain Classで行ったスピーキングの授業です。他の学生と、とあるメインテーマ(たしか「犯罪」についてだったと記憶しています)についてディスカッションをするのですが、あらかじめ議論するべきお題が20ほど用意され、それぞれを1分間だけ議論します。結論に達していなくとも、自分の言いたいことが満足に伝えられていなくとも、1分が経過したら次のトピックに移らなければなりません。スピーキングが苦手な私にとって、この、どんなに言葉が出てこなくとも、どうにかして短時間で相手に意見を伝えなければならない環境、はとても刺激的でした。この授業でのトレーニングが、後のケンブリッジ英検のスピーキング、とりわけpart2の情景描写に活きたと感じています。

三つ目は、7月に受けたケンブリッジ英検対策クラスです。生徒数が少ないことから、FCEレベル、一つ上のCAEレベルの生徒が同じクラスで受講する状態でした。私は当時FCEを受験する予定だったので、生徒の半数近くは自分よりも英語レベル上級者であり、終始ついていくのに精一杯でした。特にスイス人の生徒の英語力はかなり高く、私のスピーキング力の成長を後押ししてくれたように感じます。

■滞在先について

滞在方法:ホームステイ
通学時間:11分〜20分

滞在先の評価

周りの環境:満足
設備:やや満足
通学路:満足
ファミリーの対応:満足
総評:満足

滞在先/ホストファミリーとの思い出

ホストマザーの方は、とても心優しい女性の方で、30年近くにわたってケンブリッジで学生を受け入れてきたこともあり、様々な国の学生や留学生の習慣、文化に詳しい様子でした。日中は大学のレセプションでお仕事をされていたので、一緒に会話をする時間は、朝食時か夕食時なのですが、この限られた時間の中でも、様々なお話をしました。過去に受け入れた学生の面白話や、ロイヤルファミリーについて(ロイヤルファミリーの話が特にお気に入りのようでした)、ケンブリッジで有名なイベント、等々、どれも楽しいものばかりでした。最終日には、お礼の気持ちも込めて「肉じゃが」を作り、レシピをプレゼントしました。料理が趣味の方だったので、本当に喜んでくれたようで、私にとっても最高の思い出の一つです。

週一、二回くらいの頻度でホストマザーの息子さんやご近所の方が家に訪ねてきたときは、短い時間ではありましたが(コロナ禍であるため密集は避けるような暗黙のルールがありました)、日本での暮らしについてお話したのを覚えています。私があまりうまくしゃべれなくとも熱心に耳を傾けて下さり、とても温かい雰囲気でした。

ホームメイトについては、スペイン、メキシコ、フランス、イタリア、クウェート、トルコと様々な国から来た学生と交流する機会がありました。中でもスペイン、フランス、イタリア人の学生と過ごした時間は長く、食事時だけでなく、通学時や下校時、休日にたくさん会話をしました。それぞれの国の言語を教え合うのが特に面白く、印象に残っています(ヨーロッパの人々にとって日本語は自分たちの言語体系からかなり離れているためか、私が日本語を教えるときはかなり興味深そうに聴いてくれました)。

■留学前に不安に思っていたことは?

英語力全般が、海外で生活するのに十分なレベルではないのではないか、という不安が一番大きかったと記憶しています。留学することを決めてから、渡航するまでの準備期間も比較的短く(一か月近く)、オンライン英会話などを活用して不安を減らそうと最低限の努力はしましたが、やはり不安はぬぐえませんでした。
イギリスに向かう飛行機の中でも、参考書や単語帳を広げて必死に英語表現を詰め込んでいました(緊張の緩和には役立ちましたが、英語力は全く伸びませんでした(笑))。
結局、中学英語レベルがしっかり身についていれば、生活するうえで、最低限の会話、意思表示はできましたので、私の不安は杞憂だったかと思います。

■留学して身についた力を教えてください

想定外の出来事に強くなったように思います。日本とは違い、電車、バスが大遅延したり、突然運休になったりは日常茶飯事です。人々もちょっとしたハプニングに対しては、まったく動じない印象でした。最初のうちは慣れませんでしたが、次第に「まあいっか」くらいの心づもりで過ごせるようになりました。もともと肩に力が入りすぎてしまう性格でしたので、私には必要な要素だったのではないかと思います。

もう一つは月並みではありますが、失敗を恐れる気持ちが薄れたことだと思います。欧米の英語非ネイティブの人は概して英語の間違いを気にせず、ガンガン話し続ける、というのは留学前からよく聞いていたことでしたが、それは本当でした。文法的なミスは勿論のこと、発音のミスやそもそも何を言っているかわからなくなっても、怖気づくことなく、むしろ「え、間違えたけどなにか?」くらいの態度でいる、なんてことが良くありました。
そうした環境に身を置くと、間違えを恐れることがむしろ馬鹿馬鹿しいことのように思えていきました。帰国日が間近に迫るころには、何かしら間違えても“I’m learning.”と言って、自分を鼓舞するくらいにまでは、失敗をおそれなくなったと思います。

■留学中の一番の思い出

真に気の合う友人に出会えたことだと思います。また彼がホームステイ先で一番長く一緒に過ごしたスペイン人の男の子だったことは、本当に幸運だったな、とつくづく感じます。そもそも彼が、日本のマンガ、アニメが大好きないわゆるオタクだったので、出会ってしょっぱなから意気投合したのを覚えています(笑)。彼を中心に、私の交流の輪が広がっていったので、心の底から最高の出会いであったと思います。
彼は、私よりも一か月ほど早くスペインに帰国してしまったのですが、その帰国当日、日本人とフランス人の友達と空港まで彼を見送りに行ったのはたいへん良い思い出です。彼とはいまだにwhat’s upを使って定期的に連絡を取り合うくらいの仲です。

■学校以外や週末の過ごし方

授業が15時終了だったので、そこから夕食までは、友人たちとケンブリッジ市内の名所を巡ったり、公園でピクニックをしたりしました。休日はロンドンなどに遠出をして過ごしました(さすがに毎週は費用がかかりすぎるので一か月に1,2回程度でしたが、)。
7月の中旬ごろからは、英国政府の方針で、ほとんどのレストランやサービス施設がオープンになったので、アクティビティの豊富さで言えば、コロナ禍以前と遜色なかったのではないかと思います。

■あなたの留学にタイトルをつけるなら

『コロナ禍だから出会えた』

■留学生へのアドバイス/どんな留学を勧めますか?

事前の英語学習

中学英語文法レベルが身についていれば、最低限生活するうえで問題はないと前述しましたが、やはり不便なことも多いです。留学準備期間が十分あるのであれば、できるかぎり英語レベルは高めておくことをお勧めします。
具体的には、文法よりもボキャブラリを増やしておくことをお勧めします。とは言っても日本で売られている英単語帳を隅から隅まで読むのではなく、海外での日常生活に密接に関係する英語表現の中で語彙を増やすことが肝心だと考えます。YouTubeなどで、海外のトーク番組やワイドショーやドラマの切り抜きを見るのが、楽しみながらできて良いのではないでしょうか。

語学学校で日本人に会ったら

また、留学先で日本人と出会っても、極力日本語に頼らないでください。日本語話者同士で、おどおどしながら英語をしゃべるのはめちゃくちゃ不自然ですが、日本語に頼ってしまうと本当に英語学習を阻害します。
私自身、電話口で急用を伝えるとき、ケンブリッジ英検終了後で、疲れすぎてとてもじゃないけど英語しゃべる気になれないとき、以外は全く日本語を使いませんでした。他の生徒から「君たちが日本語でしゃべってるとこ、マジで見たことないな」と言われたくらいでした。
ここまで強く言うのは、一度日本語に頼ってしまうと、よほど強く心を持たないと、その後も日本語を使いたくなってしまうからです。日本語を使う方が圧倒的に気楽なので、他の国地域の生徒とかかわる機会も激減します。他の学生で、同じ国、言語圏の学生とは母国語しかしゃべらない人もいましたが、その人は帰国する最後の日までその調子でしたし、他の国の学生の輪の中に入っていきにくそうでした。

コロナ禍の留学

最後に、コロナ禍での語学留学は本当にお勧めします。
理由は、

  1. コロナ禍であってもわざわざ海外に行こうと考える、英語学習のモチベーションの高い学生が多い
  2. 一クラスの人数が7,8人で、先生のアドバイスを受けやすい
  3. 語学学校に通う学生が総勢30人に満たないので、ほとんど全員と親密になれる

などです。
語学習得をする上でこれ以上に恵まれた環境はないと思います。自己隔離期間がある、継続的にウイルス検査をしなければならない、授業中はマスクを常時着用しなければならない、などの制約はあるものの、それらに目をつむれば、素晴らしい留学体験になると思います。

■1ヶ月の生活費はどのくらいでしたか?(食費/交通費/通信費/交際費・・・)

8万円

■留学会社アフィニティについて

サポート満足度:満足

出国までの期間が相当短かったにもかかわらず、滞在先や語学学校選びをする際に、丁寧に対応して下さりありがとうございました。語学学校への必要書類の郵送や、留学保険加入の手続きをはじめとした、準備作業を急ピッチで行ってくださった際は、たいへんお手数をおかけしました。帰国時も、必要な書類の確認を手伝って下さり本当に助かりました。滞在期間中にお世話になることはほとんどございませんでしたが、大きなトラブルもなく、心にゆとりをもって生活できたのも、アフィニティ様のサポートを常に受けられる安心感があったからこそだと感じております。他の学生さんにもぜひ、英国ケンブリッジ、とりわけKaplan Internationalでの語学留学体験をお勧めしていただければと思います。繰り返しにはなりますが、本当にありがとうございました。

担当カウンセラーからのひとこと

西暁さんは、お問合せの時から、約半年間の留学期間をどう使いたいか、ご自身の目標や気持ちに向き合って留学計画を立てて行かれたのが印象的でした。大学生のうちに英語力をより高いレベルに引き上げるという目標に、ケンブリッジ英検に挑戦するというもうひとつ高い目標をプラスされ、コロナ禍で受け入れ語学学校も限られる中カプランインターナショナルのケンブリッジ校の集中英語プログラムを選ばれました。私が一番感銘を受けたのは、困難な状況の中、英語学習だけではなく、現地の方や世界各国から来た学生の方との交流も大いに楽しまれたところです。コロナ禍という逆境の中でこれだけのことを成し遂げた方なので、今後のご活躍が楽しみでなりません!なんとなく色々なことを諦めている方がいらっしゃいましたら、この体験記を読んで、勇気を出して挑戦して欲しいなと思います。西さん、こちらこそありがとうございました。

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