留学を検討を進めていく段階で「その国の食事が合わなかったらどうしよう。」と考えたことはありませんか?
遠い異国の地で食文化に馴染めない場合、せっかくの留学生活を楽しむことができないのではないかと不安になってしまいますね。
今回は、留学会社アフィニティのスタッフの海外留学経験を踏まえて、留学中の食事についてご紹介して参ります。
量が多い?留学中は太るって本当?
『留学中に10キロ近く太る』
という噂を聞いたことはありますか?
もちろん必ずしも全員が10キロも太るというわけではありませんが、このような噂が流れる理由としては、やはり濃厚で量が多い西洋の食文化が背景にあります。
例えば、オーストラリアやニュージーランド等では、肉も野菜も新鮮でおいしく、乳製品も豊富です。
おやつや食後のデザートとして、アイスクリームを1日に2~3回食べる方もいらっしゃいます!
そんな美味しい食べ物に恵まれたオセアニアでの留学では、「マジック8(エイト)」という言葉もあったほどです。(マジック8=あまりにも美味しい食べ物が多すぎて、留学期間中に8キロ体重が増えてしまう、という都市伝説。)
他にも、アメリカでは、「Freshman 15(フレッシュマンフィフティーン)」という言葉が有名です。
アメリカでは大学1年生のことをFreshman(フレッシュマン)と呼ぶのですが、親元から離れて食生活が乱れてしまうこともあり、15ポンド(約7kg)も太るということからこのように呼ばれています。
学生寮での学食はビュッフェ形式になっている所もあるため、ついつい好きなものを食べすぎてしまうことも原因の一つですね。
自炊と買い出し。日本の食材は手に入る?
料理に慣れている方の場合、海外でも問題なく自炊を行うことが可能です。
自分が行う料理に必要なものが頭に入っている為、必ず必要な調味料等は事前に準備していくことができますし、海外で手に入れることができる材料で工夫して調理することができます。
しかし普段あまり自炊しない方の場合、海外で自炊をするのは少し大変です。
普段食べているスーパーのお惣菜や、クオリティの高いインスタント・レトルト食品、おいしいコンビニスイーツ等は、日本の食文化です。
海外でもお惣菜、インスタント食品、スイーツは販売されていますが、日本のようなクオリティと値段で購入するのはほぼ無理と思っておいた方がいいでしょう。
(もちろん現地の食文化に根付いた商品はリーズナブルに購入できます。)
海外スーパーでの買い物の注意点
料理の得意不得意はありますが、海外留学中に食費を節約したい場合、やはり自炊するのが一番。
ステイ先によっては自由にキッチンを使ってよいか事前に確認が必要ですが、自炊可能な環境が整ったら、早速スーパーに買い出しに行きましょう!
- サイズ感が異なる:日本人からすると一つ一つが大きく感じてしまいます。大手のスーパー等に行くと小分けの商品や小さなサイズ等、種類が豊富なことが多いです。
- 豚バラ等の薄切りの肉が無い:肉はステーキ肉のようなブロック状で売られていることが多いです。(もしくはハムやミンチ。)しゃぶしゃぶやすき焼きをしたいときはアジア系スーパーに行きましょう。
- 表記が分かりづらい:英語に慣れていないと、賞味期限や、保管方法、使用時の適量を読み取ることが難しいことも・・・。少しづつ慣れましょう。
- 購入前に質をチェック:海外のスーパーでは日本よりも商品が雑に扱われていることが多いです。卵が割れていないか?商品の箱に開封跡はないか?等、ちょっとした確認は行っておくと良いでしょう。(海外ではレジに並ぶ前に普通に商品を食べだす客がいることも!)
海外のスーパーと日本のスーパーはかなり違うので、最初は戸惑うこともあるかと思いますが、慣れると買い物が楽しくなります。
量り売りをお願いすることで会話の勉強にもなりますし、顔なじみの店員さんができると更に買い物が楽しくなります。
また、大きな都市のスーパーの場合、世界の輸入食品を扱っていることも多いです。
お米、海苔、すし酢やパン粉等は比較的定番な日本食材として置いてあります。
うどんやラーメン、日本のお菓子を置いてあるスーパーもありますが、日本人からするとやはり高額に感じてしまいますので、もし日系(アジア系)スーパーがある都市に留学されている場合はそちらもチェックしてみるとよいでしょう。
日本から輸入している商品はどうしても高くなる傾向にありますが、留学先で少し不安な気分になってしまったときには日本の商品を見て安心することもあります。
なお、西洋の料理は脂っこい、太りやすいという印象をお持ちの方も多いかと思いますが、諸外国では日本よりも菜食主義(ベジタリアン、ヴィーガン)の方が多いことはご存知かと思います。
そのため、菜食主義の方向けの食材やレストランも多く、海外でもヘルシーな食生活を行うことは可能です。
(むしろ日本よりもオーガニック製品が多かったり、健康志向な方には住みやすい環境でもあります。)
・アレルギーがある人
・乳製品が合わない人
・動物性の食品を摂取しない人
・豚肉、アルコールを口にできない人
・小麦粉、砂糖を控えている人・・・等々
理由は様々ですが、これらの文化に寛容な風潮から、各々の生活様式に応じた食生活を行うことができるのは海外(特に大きな都市)のメリットです。
外食は高い?日本食のクオリティは?
どこの国でも外食はやはり高くなる傾向にあります。
フランスでは美味しくて安いバゲットやクロワッサンが手に入る!
ドイツではミネラルウォーターよりもビールが安い!
等、お値打ちで手に入るものもありますが、カフェやレストランで食事をしようと思うと、それなりの金額となります。(チップの支払いが必要な国もあります。)
併せて日本人が欲する、日本食を含むアジア料理を欧米諸国で食べようとすると、日本で食べるよりも値段が高くなるのは言うまでもありません。
しかし留学生に愛される、リーズナブルで家庭の味を再現した穴場の日本食レストランや、中国人留学生大絶賛の格安中華料理店も意外と身近にあったりします。
せっかく海外にいるのだからこそ、友人と情報共有をしながらお気に入りのお店を探すのもいい思い出となります。
世界では日本食はこのようなイメージを持たれているんだなと、新たな発見ができる場面もあるのではないでしょうか?
現地経験者のお勧め海外自炊レシピ
海外ではフラットシェア(ルームシェア、シェアハウス)をされる方が多いと思いますが、多国籍なルームメイトからは様々なレシピや自炊アイディアを教えてもらうことができます。
ここでは、実際に留学経験者であるスタッフ直伝のレシピをご紹介致します。
ニュージーランド経験者
ニュージーランドにワーキングホリデーで滞在していた友人と試したレシピを紹介します。
当時、プッチンプリンにしょうゆをかけるとウニの味がするという噂があったので、早速ワーキングホリデーで滞在していた友人5,6人で集まって試してみることに。
海外滞在中にウニ(の味)が食べられるなんて貴重だね!と興奮しながらみんなで試してみましたが、実はニュージーランドのマオリ族は本物のウニを食べるので、ウニは普通に現地で売られていたのです。
それに対してプッチンプリンは当時、日本食スーパーで日本の3倍の値段で売られていた為、むしろプリンとしょうゆがもったいなかったことに。
更には、ワーキングホリデー(日本を離れてせいぜい数ヶ月)だった為、実はそこまでウニが恋しいわけじゃないことに、みんな食べてから気づいたというオチ(笑)。
味は、ウニとは思えませんでしたが、思ったよりまずくはありませんでした。
フランス経験者
私がフランスにいた時に手に入れたレシピを紹介します。
IKEAで、KALLES Creamed Smoked Fish Roeという魚卵ペーストが購入できるのですが、それを焼きたてのバゲットにバターと一緒につけると、あっというまに極上の明太フランスが出来上がります。
フランスはバゲットが安くて美味しいので、日本の明太フランスよりもおいしい代物を食することが可能!
(IKEAは郊外にあるイメージもありますが、パリの場合市内中心地にあるため便利です。)
イタリア経験者
イタリアで覚えたお勧めのレシピです。
イタリアでは豚のミンチ肉がほとんど売られていない為、ソーセージの中身と、トマト、バジル、モッツアレラのみじん切を併せて、餃子の皮(小麦粉で簡単に手作り可能)で包み、イタリア風餃子を作っていました。
バルサミコ酢とオリーブオイルでいただくイタリアンな餃子はとても美味しいので、ぜひ試してみてください!
イギリス経験者
イギリス留学中に試してよかったレシピです。
アボカドに醤油をかけるとトロの味がすると聞き、試してみました。
トロの味がしたかは微妙でしたが、醤油の味とアボカドの食感で和食食べたい欲が沈静化されました。
それこそちょこっとマグロも混ぜて、ご飯に乗せたら、ハワイ風ポキ丼にもなるので簡単でお勧めです。
海外での自炊は、慣れないうちは大変ですが、他の留学生(ワーキングホリデー)の仲間たちもそれぞれに工夫をしながら料理や外食を楽しんでいます。
ぜひその国の文化を楽しみながら、健康に生活できるよう食事にも気を配ってみてくださいね。