留学の費用

ドイツ留学には、どのくらいの費用が必要なのでしょうか。

長期の学生ビザを申請する際には、学費や生活費など、滞在に必要な資金や帰国旅費に関する経済能力証明を提示しなければなりません。ワーキングホリデービザの場合は、最低2000ユーロを所有していること、片道航空券しかない場合はその2倍(4000ユーロ)を所持しているという預金残高証明が必要です。ただし、この金額さえ満たしていればドイツで生活できるというわけではありません。ここでは、一般的な留学費用として見積もっておくべき基本項目を、滞在ケース別に見てみましょう。

* 生活形態や経済能力、滞在地の物価や物価変動によって必要経費は異なりますので、下記は費用の目安としてご参照ください。

モデルケース1:私立語学学校に3カ月(12週間)通う場合の費用

語学学校の授業料1200〜2300€
(週20レッスン/標準的なグループレッスン)
滞在費1500〜2500€
(ホームステイ/1人部屋/食事なし)
食費1500〜2000€
雑費・交通費200〜500€
娯楽費300〜500€
合計4700〜7800€/3カ月

モデルケース2:ワーキングホリデーで滞在した場合の費用/1か月あたり

家賃300〜500€
(1人部屋/自炊タイプ)
食費200〜500€
(主に自炊中心で抑えられます)
電気・水道代20〜40€
交通費・定期券代70〜100€
携帯電話・インターネット使用料15〜30€
その他・雑費45〜80€
合計650〜1250ユーロ/月

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物価について

ドイツの物価に大きな影響を与えているのが、付加価値税 (Mehrwertsteuer=MwSt.)。
これは、すべての商品やサービスの消費に対して課される、日本の消費税のようなものです。付加価値税は、一律19%(標準税率)と定められていますが、生活必需品に対しては、7%(軽減税率)が適用されるという2段構えの構造になっています。これらの消費税は、税込価格で表示され、販売されています。

7%の軽減税率が適用される食料品の中でも、特にドイツ人の食卓に日常的に登場するもの(パン、チーズやバター、牛乳、ヨーグルトなど乳製品、卵、じゃがいも、地場の野菜や果物、ハム、ソーセージなど肉類、ビール、ワイン、チョコレート、クッキー……等)は、スーパーマーケットでかなり安く手に入るので、自炊を心掛ければエンゲル*係数は低く抑えられます(*ドイツの社会統計学者の名前です)。最近は、一般的なスーパーマーケットでもBIO食品(ビオ:有機農法で作られた商品)が幅広く揃えられており、価格は多少高めに設定されていますが、BIOに関心が高いドイツ人に人気です。

一方、19%の標準税率が掛かるレストランなどでの外食の相場は、日本より高めです。テーブルサービスがある場合、会計時に支払額の10%程度をチップとしてテーブル担当者に渡すのがマナーです。また、嗜好品(電化製品、キッチン用品、靴、バック、眼鏡、サングラス、アクセサリー、文房具……等)も、日本より価格は高めの印象です。品質が良く、信頼のおけるブランド品は価格もそれなりということで、これは仕方がないでしょう。とは言え、電化製品は日本へのお土産には向きません。性能的にも言語設定やプラグ調整を考慮しても、日本でも使うものは日本で購入するほうが良さそうです。洋服などは、例えばH&MやZARAのような、日本でも知られているカジュアルブランドやファストファッションのショップが各地にあり、お手頃価格でファッションを楽しめるので、現地で購入するのも1つの選択肢です。ただし、ドイツ人に合わせたサイズ展開がされているため、小柄な方は適当なサイズが見付けにくく、在庫切れも覚悟しなければなりません。

価格の目安

外食レストラン:10〜30€
インビス(立食い食堂):4〜10€
カフェのコーヒー 1杯:1〜3€
レストランのビール 1杯(500ml):2.50 〜4€
宿泊ユースホステル:30€弱/泊
ビジネスホテル:60€〜/泊
家賃シングルルーム 500€〜/月
ルームシェア(WG):350〜/月
余暇サッカー観戦チケット(Bundesliga1部/ 大人):20€〜
クラシックコンサート(大人):15€〜
早割チケット・ドイツ鉄道(DB): 29€〜
トイレチップもしくは入場料:50セント〜1€
カウンセラーからのアドバイス
日本では公衆トイレは無料が普通ですが、ドイツではほぼ有料と考えた方がよいでしょう。駅などにある公衆トイレの多くは、入り口に入場ゲートがあり、入場料を支払ってから利用する仕組みになっています。入場カード式になっている場合は、駅構内やアウトバーンのサービスエリアなど、対象店舗の商品の割引クーポンが付いている場合もあります。デパートやレストラン、カフェにあるトイレでは、出入り口に置かれたチップ皿に小額(20~50セントほど)でもチップを置くのがマナーです。

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