東京オリンピック2020が開催されていますが、アスリートにとってアスレティックトレーナーの存在は必要不可欠です。
アスレティックトレーナーは、スポーツの現場でアスリートが外傷したときの応急処置や復帰までの流れを考えたり、傷害の予防のための健康管理を行います。
アメリカではNATA (National Athletic Trainers Association)という団体が認定している、アスレティックトレーナー資格(ATC)があり、NATA-ATCは、アメリカでスポーツ現場のアスレティックトレーナーになる最高峰の資格です。
また、アメリカの大学または大学院でATCの資格を取得するためのアスレティックトレーニングという学部があります。
それでは、アスレティックトレーナーについて見ていきましょう!
アスレティックトレーナーとは?
アメリカの州の免許法で規定されている医師の指示のもとで働きます。
アスレティックトレーナーは、時にはパーソナルトレーナーと混同されることがありますが、アスレティックトレーナーとパーソナルトレーナーの教育、技能、職務、トレーナーの患者に大きな違いがあります。
アスレティックトレーニングには緊急、急性または慢性傷害、傷害の予防、検査、診断、治療及びリハビリが含まれます。
アスレティックトレーニングは、米国医師会(AMA)、保健資源局(HRSA)、および保健社会福祉省(HHS)によって連合医療専門家として認められています。
NATA-ATC認定のアスレティックトレーナーになるには?
CAATE(アスレティックトレーニング教育認定委員会)が公認するアメリカの大学または大学院を卒業しなければなりません。
スポーツ大国であるアメリカの大学の学習内容や専門性の高さは、日本の体育大学の内容と大きな差があり、教授陣や施設、就職先など充実しています。
アスレティックトレーニングのカリキュラムと臨床訓練は、医療モデルに従います。授業は、アスレティックトレーニング基礎や運動学、運動生理学、解剖生理学、心理学、栄養学、応急処置などがあります。
大学(大学院)を卒業するまでには、約700~800時間のインターンシップで実習経験を積むことが必須となり、卒業後に認定試験(BOC certification exam)に合格することです。
認定試験は、筆記試験(トレーナーに関する基礎から専門知識やNATAに関する問題)と実技試験(外傷や障害に対する応急処置)です。合格すれば、NATA公認のアスレチックトレーナーとして活躍することができます。
ここ数年で学士号プログラムから修士号プログラムに変わってきています。
そのため、今後NATA認定のATC資格を取得する場合は、アメリカの大学院をお勧めします。
CAATE公認の大学は、CAATのホームページより検索ができます。
お薦めのアメリカの大学
*マーセッドカレッジは2年制大学になるため、マーセッドカレッジ卒業後は4年制大学に編入することになります。