【体験談】トビタテ!留学JAPAN 『やりたいことがすべてできたデザイン留学!』 ~イギリスでデザインアプローチの重要性と可能性を探る~

トビタテ!留学JAPANの第9期生としてイギリスへ留学された、福岡大学附属大濠高等学校2年生の菊地克弥君の体験談をご紹介いたします。ロンドンにある語学学校 Kings Education で、英語学習とアート・デザインが組み合わされたコースを受講されました。約2ヶ月の留学期間中には、ロンドン芸術大学にて1週間のショートコースにも挑戦されました! 

しっかりとした下調べや事前準備が、現地での克弥君の行動力に繋がり、活動の幅を大きく広げることができたのではないでしょうか。 是非、ご一読下さい。

■留学先について

国、地域:イギリス
都市:ロンドン
出発日:2024年7月14日
留学期間:2ヶ月
留学カテゴリ:語学学校

■なぜこの留学先を選びましたか?

デザインを学ぶのに最適な場所であったから。イギリスは産業革命やアーツアンドクラフツ運動など世界に先駆けて課題提起をしてきた国。そこでデザインの観点から世界で必要とされる製品を生み出すためのアプローチとデザインの考え方について学べると考えたから。また私のような学生に向けたデザインの教育現場も充実していることから、イギリスに行くことを決めた。

⇒世界で必要とされる日本製品を再び生み出すヒントを得ることをトビタテ探究活動のテーマとし、デザインからアプローチするべくイギリスでの探究活動を計画されました。インダストリアルデザイナーとして活躍されている方からお話を伺った際は、ご自身の仕事について楽しそうに語って下さったことが印象的だったそうです。いくつかの活動の中には計画通りに進まないこともありましたが、メールで返信をいただけない所には出向いて自らの言葉で直接要件を伝えたり、周りに相談しながら、とにかく最後まで自分の出来ることに集中し行動し続けた克弥君でした! 素晴らしい!

■留学してみて新たに発見した習慣や文化はありますか?

ほとんど現金は使わない。使えない店舗も多かった。
留学した時期は夏だが基本クーラーはついておらず、地下鉄の中は非常に暑い。
思ったことをすぐに発言する。二回ほど経験したのだが、街を歩いていた時と電車に乗っていた時に現地の方から去り際に、あなたのファッションめっちゃ素敵!と言ってもらえたことがあった。

日本ではいいなと思うことはあっても知らない人に直接それを口に出して言うことはほぼない。そんな中で、二か月の中で二回言ってもらえたということは、イギリス人の性格が表れているのかなと感じた。
犬を飼っている家庭が多い。リードにつなげずに散歩している方も多くいた。
タバコはいたるところで吸っている。路上喫煙は当たり前。誰も気にしない。正直ここはいやなポイントだった。

■学校/コースについて

学校名 :Kings Education London
コース名 :English and Art&Design

学校の評価

クラスの雰囲気:ふつう
教師の質:やや満足
コース内容:ふつう
学校の設備:やや満足
周りの環境:満足
スタッフの対応:やや満足
総評:やや満足
1クラスあたりの生徒数:11人〜15人
1クラスの日本人の割合:12人中2人
参加してよかったアクティビティ:Art and Design の授業

印象に残った授業内容/学習方法

UAL(ロンドン芸術大学)にて、まず課題設定をし、チームで互いのデザインのアイデアを出し合い評価して、本質的なアイデアを見つける授業。そして深堀すべきものをディスカッションで決めていきそれをカタチにしていく。

個人の考えとみんなの意見を共有することで一人よがりなデザインにならずにみんなのニーズに合った良いデザインを提案することができる。スケッチやモデル化など実際に自分の手を動かす作業が多かったのでより理解が深まった。

⇒UAL(ロンドン芸術大学)では、プロダクトデザインについて学ぶショートコース(1週間)に参加されました。ほとんどの生徒はイギリス人という環境だったそうです。生活の中で不便なことを解決するアイデアを50個考えなければならない宿題が出たり、英語でのディスカッションが行われたりと受講は決して簡単ではなかったはずですが、積極的に参加されその大変さも楽しまれたように感じました^^

Kings Education では、自分のやりたいことが自由にできる環境で、先生にたくさん質問ができる充実した時間になられたようです!

■滞在先について

滞在先について:ホームステイ
通学方法:徒歩
通学時間:11分〜20分

滞在先の評価

周りの環境:満足
設備:やや満足
通学路:満足
ファミリーの対応:やや不満
総評:ふつう

滞在先/ホストファミリーとの思い出

最大5人までホームステイを受け入れていて、個室としては3部屋。大きな部屋では2人だが、基本的に1部屋ひとりで使用できる。2~3週間の短期滞在の留学生が多く、都度入れ替わる。一時は3人(フランス、ドイツの留学生)入居し、人種、国籍に偏りはない印象。

私が滞在したのは10畳ほどの個室。食事は食堂で1人で食べるが、留学生同士で時間があえば共に食事をしていた。小型犬が2匹いて癒された。
食事は質素で朝食はコーンフレークかパン、夕食はパスタ、サラダなど。炭水化物多め。6キロやせた。ホストファミリーは食事は作ってくれるが一緒に食べることはなかった。

ほかのKingsの友達にも聞いてみると、ホームステイ先が私と同じような状況の人もいればホストファザーがシェフでとても食事がおいしいうえ、一緒に食べている家庭もあった。ホストマザーはとてもやさしい方で、寝坊しかけた時に起こしに来てくれたこともあった。小型犬が2匹いてとてもかわいくてなついてくれたが、鳴き声がすごかった。

■留学前に不安に思っていたことは?

人間関係
自分の語学力が現地で通用するか
食事(イギリスではあまりおいしいご飯が食べられるわけではないと聞いていたから)

■留学して身についた力を教えてください

語学力: 常日頃からほかの留学生やイギリスの先生方と会話をしていたのである程度の日常会話はスムーズにできるようになった気がする。


交渉力: ホストファミリーに対してなど、どうしたら相手に不快感を与えずに交渉できるかをよく考えた。


コミュニケーション力: 日本ではないので自分からアクションを起こしていかないと何も生まれないため、自分からいろいろな人に話しかけてコミュニケーションをとった。


自分で調べて実行する力: 毎週末ロンドンの中心地に行って観光や探究活動をしていたため、それに伴って交通手段や必要な情報を事前調査した。

■留学中の一番の思い出

週末や午後に時間がある日などは何度もロンドンの中心部に足を運んでいた。その中でも、同じイギリスに留学しているトビタテ生と一緒にミュージカルが見たことが一番の思い出。


ロンドンはアメリカのブロードウェイに次ぐミュージカルが盛んな場所で、多くの友人にもすすめられて見に行った。見た演目は「Back to the Future」。最近できた新しいミュージカルで、「Back to the Future」ならではの現代的、科学的な要素を従来のミュージカルではあまり見ない激しいライティングや音響、スクリーンの使用などによって表現されていた。

ミュージカルは日本で何度か見たことはあったが、演出の仕方がとても新鮮で素晴らしかった。また英語で上演されているミュージカル鑑賞は初めての経験でわくわくした。キャストの方の発声がきれいで聞き取りやすかったが、わからない部分もあった。リスニングの練習にもなったので非常に良かった。

■学校以外や週末の過ごし方

学校がない日や授業が午前のみの日などは基本ロンドン中心部に出かけた。友達と行く日もあったが、個人的に自由に行きたいところに行きたかったので一人旅が多かった。その中で自分の探究活動の多くも進めていった。

ロンドンの有名な観光名所はもちろん行き、そのほかにもイギリスならではのプロダクトが売っている雑貨屋さん巡りなどもした。2回程トビタテのメンバーで集まって出かけたこともあった。また3hかけて一人でオックスフォードまでバスで行く旅もして、とても充実した自由時間を送ることができた。

■あなたの留学にタイトルをつけるなら

『やりたいことがすべてできたデザイン留学!』

■留学生へのアドバイス/どんな留学を勧めますか?

友達を作って楽しく毎日を過ごすことが一番大事。しかし出かける際に毎回友達が決めたプランに従って行動すると、自分が本当に行きたかったところに行けなかったなんてことになってしまうかもしれない。

だから一人旅をする日もある程度設けて、一日のプラン、交通手段、食事など、一から自分で考えて行動して動くことがすごく大事だと感じた。自分で一から全て決めるので、計画性も身につくし、なによりも楽しい。電車を乗り間違えたり、道を間違えたり、行き先が閉まっていたり、いろいろと失敗したことも多かったが、そこから学んで次につなげられたのがすごくよかった。また、現地の先生や友達におすすめの場所や食べ物、やったほうがいいことなどを聞くのはとても大事。

グーグルで調べた日本人が作ったサイトよりも信ぴょう性が高いし、現地で慣れ親しんだ人がおすすめするものだから間違いない。積極的に現地の人とコミュニケーションをとることが大事!

■1ヶ月の生活費はどのくらいでしたか?(食費/交通費/通信費/交際費・・・)

10万円程度

■アフィニティについて

サポート満足度:満足

アフィニティへひとこと(サポートの感想や、相談してみて良かったことなど何でも結構です!)

留学期間中に多くのことを助けていただきました。特にトビタテの探究活動でつまずいたときなどは的確なアドバイスと解決策を提示してくださりました。留学前も多くのサポートをしてくださったおかげでこの留学が成功したと思っています。本当にありがとうございました。

■担当カウンセラーからひとこと

トビタテの留学計画時よりサポートさせていただきましたが、克弥君は何事もしっかりと下調べを行い、一つ一つを真剣に検討し、着実に行動に繋げていかれたように思います。 イギリスで行う探究活動の準備や留学中の行動も綿密に計画し、そこに行動する勇気やオープンに自由に周りの人と関われる克弥君の強みが加わり、大きな成果となったのだと感じました。充実した留学となられたこと、本当に嬉しく思います^^

自分で決断したことを実行する行動力、困った時に周りを頼れる強さ、文化の違いを受入れる柔軟性などなど、留学後のお話を通して克弥君が得た力や強みを改めて感じさせていただくことが出来ました。

そんな克弥君の今後のご活躍が楽しみでなりません!!心から応援いたしております!

■今回の留学プログラム

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

オーストラリアの小中高校で日本語教師のアシスタントとして勤務。オーストラリアでの指導経験は、海外の外国語教育の現場を知るとても良い経験になりました。帰国後は旅行会社にて約10年間、海外への修学旅行・グループ旅行の手配業務や個人旅行手配に関わったのち、ニュージーランド専門の留学会社では、6年間に約500名の留学生をニュージーランドに送り出しました。現在は、学校、塾などの法人担当もしながら株式会社アフィニティにて留学アドバイザーを行う他、文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の申請サポート業務も担当しています。