ブリティッシュカウンシル認定上級カウンセラー・平田智義 / HIRATA Chiaki

平田智義 / HIRATA Chiaki

名前平田智義 HIRATA Chiaki
オフィス東京オフィス
手配可能な国イギリス・アメリカ・カナダ・ドイツ・フランス・オランダ・イタリア・スペイン・オーストラリア・ニュージーランド
行ったことのある国イギリス・アメリカ・カナダ・ドイツ・フランス・イタリア・オーストラリア・中国
使える言語英語・日本語

15年の留学カウンセラーのキャリアをお持ちの平田さんですが、15年前と比べて今の 留学事情はどう変わっていますか?最近の傾向などがあれば教えて下さい。

15年前やそれ以前の留学の場合、多くの方が語学を学ぶため、あるいは視野を広げるためという漠然な目的で留学をしていたように感じます。最近留学をする方の特徴としては、将来の就職やキャリアアップにつなげるための留学という方が多く、留学が最終目的ではなく、留学の先の仕事につなげるための手段として、留学を決意される方が増えているように感じます。

将来のキャリアにつなげるために留学をされる方が多いから国家資格でもあるキャリ アカウンセラーの資格を取られたのですか?一見留学と関係のなさそうな資格も多くお持 ちでいらっしゃりますよね?

そうですね。これまで留学カウンセラーの仕事をしていく中で、留学という人生の岐路に立つ人に倫理観と責任感をもって対峙したいという思いがあり、最初に取得したのはNPO留学協会のカウンセラー資格です。単なる販売員ではなくて、人生を変え得る選択をする人のサポートをする教育者に興味を持ち始めるようになったのはこの頃です。

海外留学の情報にもっと詳しくなりたいという気持ちや、英語圏の専門家が少なかったこともあり、ブリティッシュ・カウンシルの認定上級カウンセラー資格やアメリカ大学進学アドバイザー資格を取得し、アメリカ・イギリスの留学のエキスパートを目指しました。
その次には留学にあたっての資金繰りや留学ローン、奨学金や贈与税など留学に伴うお金のリスクをしっかりと理解し、お客様に共有するためにファイナンシャルプランナーの資格も取得しています。
ただ4000人の留学生を海外に送り出した時点で、留学カウンセラーの地位というか、社会的な評価がとても低いことに気が付いたのです…。そこで企業側から求められる人材像を知り、そういう人材を育てていくことに興味を持つようになりました。人材育成をしていく中で教育者としての役割を担う留学カウンセラーの地位向上を目指したいと思い、国家資格であるキャリアカウンセラーの資格も取得しま
した。

平田智義

留学カウンセラーの地位が低いと感じていらしたようですが、キャリアカウンセラー の資格を取得して何か変化がありましたか?

そもそも留学を経験してきた人が評価されないのは、留学カウンセラー達がきちんと留学経験の良さを社会や企業にアピールできていないことが原因だと思うんです。ですので、今は千代田学園や聖徳学院、横浜高校や武蔵大学などいろいろなところで講演を行な
い、留学をすることがどのように日本の社会、日本の将来に役立つグローバル人材を作ることにつながっていくのかを啓蒙する活動をしているところです。
それから教育現場の先生方の意識が変われば留学に対する評価や高くなるのではないかとも考えています。学校の先生方と密にコンタクトを取りながら、中学生や高校生の時から留学に興味を持ってもらう活動や留学や、グローバル人材育成に関するマインドセットを行なうことで、生徒さん達はもちろんですが、教育現場で活躍される先生方の意識も変わってきていると思います。将来的には高校生が大学受験をする時に日本の大学と海外の大学を併願するような時代が来ればいいなと思っています。私自身が常にチャレンジをする姿勢を見せることで、これから留学へ出発される生徒さん達を勇気づけることができるかもしれませんし、同時に留学カウンセラーという仕事がいかに自己成長を求められる職業であるのかということを生徒さんだったり、先生方そして同じ業界で働くカウンセラーの方たちにも示せているのではないかと思います。そういう意味では資格自体というより、資格を取得するまでの努力や、上昇志向を持っている姿勢を見せられることが大切なのかもしれないですね。

留学カウンセラーとして仕事をしていて一番うれしかったことは?

渡航前は自分に自信が持てなかったり、夢がなかった人が留学を経て夢や自信を身に付けて帰って来てくれるときや、勇気をもって歩みだしたのを見る時は、本当にうれしいです。
留学は最高の下剋上!だと僕は常々思っているのですが、留学って、狭い日本社会で日本独自の杓子定規に評価され/してきた人が、新しい世界のものさしで評価する/されることを身に着けて帰ってこられるチャンスなんですよね。
世界には本当にいろいろなものさしがあります。それに気付けることで自己肯定感も高くなりますし、本人も自分の隠れた才能や魅力に気が付いて輝いて帰ってこれるんですよね。自分が白鳥であることをずっとコンプレックスに感じていた『みにくいあひるの子』のように誰しもが他の人より実は優れている点を持っていても“あひる”のスタンダードで過ごしていたらいつまでたっても白鳥としての魅力って気が付けないんです。それを少し外の世界から自分を客観的に見ることができると、自分があひるよりもきれいな白鳥だった!ということに気が付く事が出来るんですよね。その気づきを得られた人を見ることができるというのはやはり留学カウンセラーとしての醍醐味だと思います。

平田智義

これまで6000人の生徒さんを留学へ送り出してきた平田さん。自分はここは他のカウ ンセラーと違う!という部分はどこですか?

人を見ぬく力はあると思いますし、その人の可能性を最大限に広げて、モチベーションを持たせてあげることは得意だと思います。その人が気が付いていないその人の良さ、可能性を見い出し、気付かせてあげられるので、人生の目標設定や自己理解や自己分析のお手伝いをすることは得意だと自負しています。閉じていた目を開かせて、その人が望む明るい未来に気付かせてあげることという感じでしょうか。

平田さんにとって真のグローバルに活躍できる人材とは、どんな人物だと思いますか ?

A:自分以外の人に出会ったとき、この人の代わりはいない!この人じゃなくちゃ!という価値を与えられる人だと思います。世界中の人と簡単に繋がれる世の中で、そう思ってもらえる人物になれることは大きいですよね。それから外国人の気持ちやマイノリティの気持ちが理解できることですね。海外へ行ったことがないと、自分が外国人、あるいは日本人であることを意識したことがない方が多いと思うのですが、自分が日本人であることを意識したことがある経験はやはりグローバルに活躍するためには必要なことだと思います。自分がマジョリティの立場になった時、自分がマイノリティの立場を経験したことがないと、外国人やマイノリティの気持ちを理解できないですからね。
今、日本は大変な危機の状況にいると僕は思っています。世界における日本の大学のランキングがどんどん下がっていて、アジアの他の国にもかなり遅れを取り始めていることもそうですし、日本企業を見ても世界の他企業に比べ、かなり存在感が薄くなってきています。日本でグローバルに人材が育っていないことが露呈し始めていますよね。その中で危機感を持っている人というのはやはり今の時代、海外に目を向けていると思います。日本のどんなにいい大学を出ていても、海外の人はそんな学校は全く知らないというのは海外に行けば当たり前です。海外の人も知っているような世界トップ200に入るような大学に集まる意識の高い人たちに囲まれた大学で切磋琢磨することは、日本の有名大学の肩書きを持つよりもはるかに意義のあることだと思いませんか?世界の舞台で活躍するためには、もはや日本でしか通用しない肩書きや日本のスタンダードは不要なんですよね。

ではまずグローバル人材になるために私たちが出来ることはなんでしょうか?

自分が発信したいこと、やりたいこと、興味のある分野を絞ること。どうなりたいのかというビジョンを持つこと。それから1万分の1のユニークな存在になることでしょうか。1万分の1になることはそこまで難しいことではないと思います。一つの分野で100分の1の専門性を身につけた人材になったら、違う分野でも100分の1の人材になる事で、100分の1×100分の1=1万分の1の存在になれます。そして、自分身の個性や貢献できるものが明確になる事で、世界中の1万分の1の人材と出会う可能性は格段に広がると思います。自分のやりたいことを見つけるために留学の経験は自分探しの旅、自分を内省する最大の機会だと思います。外に目を向けて自分とは全く違う価値観を持つ人に出会って、初めて自分が何者かというのを理解できるのだと思います。その中で自分のやりたいことを見つけることができるかもしれないですよね。

平田智義 HIRATA Chiaki

株式会社アフィニティ取締役教育事業部長

国家資格・2級キャリアコンサルタント技能士

一般社団法人グローバルエリート育成機構 理事

英国ブリティッシュ・カウンシル認定上級カウンセラー

NPO留学協会 理事

ロングステイアドバイザー

 

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

アメリカで経営学、教育学を学ぶ。ブリティッシュカウンシル認定上級カウンセラーおよび国家資格キャリアカウンセラー資格を有し、これまでに7000名以上のカウンセリングを行った熱血カウンセラー。グローバル人材育成のキャリアカウンセリングもお任せください。