ワーキングホリデービザとは?
ワーキングホリデー(ワーホリ)ビザは、日本と協定を結んだ国・地域の若者が、相互の国で生活し、異文化をより深く理解することを目的として締結された制度です。
海外生活を楽しみながら、その滞在資金を補うために、一定の就労も認められている自由度の高いビザです。
海外で語学学校に通ったり、アルバイトや観光を自由に行うことができる若者の特権と言えます。
※一部の国では、語学学校での就学期間、アルバイトの就業期間に制限がある場合があります。
ワーキングホリデー中の過ごし方は十人十色です。
語学習得に集中する人、就労経験を積むことを重視する人、旅をするように複数都市に住む人、見識を広げたり趣味やスキルアップに励む人など、滞在方法は人それぞれ!
ワーキングホリデービザは、各国の所定の条件内であれば、好きなことが好きな時にできる自由度の高いビザとして、とても魅力的です。
制度利用の回数と期間について
原則として、各国ごとに一生に一度しか利用できませんが、近年では制度の柔軟化が進んでおり、国によっては要件を満たすことで滞在期間を延長したり、2度目の利用が可能になるケースもあります。
- 期間の延長・複数回利用の例:
- オーストラリア:特定の労働(地方での季節労働など)を満たすことで、セカンド・サードワーキングホリデービザを取得し、最長3年間滞在が可能です。
- イギリス:最長2年間の滞在が可能です。
- カナダ:生涯2回まで申請が可能になりました(2025年4月1日より日本国籍者対象)。
※ビザの利用回数や延長に関する最新の正確な情報は、必ず各国の大使館や移民局の公式ウェブサイトで確認してください。
ワーキングホリデービザの取得条件
国によっても異なりますが、基本的には年齢やその他の申請条件を満たしていて、これまで希望国のワーホリビザを取得して渡航をしたことがない方であれば取得が可能です。
特に学歴や職歴は関係ありません。
しかし、海外でアルバイトをしたい場合は英語力や職歴が重視されるため、ご自身が描く海外生活を行うために事前準備が大切です。
現地で働きたい場合に必要な英語力
- 学生・職歴が少ない方の場合:
- 現地では、飲食業や販売業などから経験を積むことが一般的です。
- インターンシッププログラムなどを利用し、まずは職歴や経験を積むこともおすすめです。
- 社会人・職務経験が豊富な方の場合:
- 日本での専門職の経験があれば、海外でも同じ業種での仕事に就くことが可能です(資格が必要な業種については、渡航前に現地の要件を確認してください)。
- 企業でのオフィスワークなどに就くことも可能ですが、高い英語力が求められることが多くなります。
ワーホリビザで渡航できる国30ヶ国
*2025年10月現在
| 国名 | 開始年 | |
|---|---|---|
| 1 | オーストラリア | 1980 |
| 2 | ニュージーランド | 1985 |
| 3 | カナダ | 1986 |
| 4 | 韓国 | 1999 |
| 5 | フランス | 2000 |
| 6 | ドイツ | 2000 |
| 7 | イギリス | 2001 |
| 8 | アイルランド | 2007 |
| 9 | デンマーク | 2007 |
| 10 | 台湾 | 2009 |
| 11 | 香港 | 2010 |
| 12 | ノルウェー | 2013 |
| 13 | ポルトガル | 2015 |
| 14 | ポーランド | 2015 |
| 15 | スロバキア | 2016 |
| 16 | オーストラリア | 2016 |
| 17 | ハンガリー | 2017 |
| 18 | スペイン | 2017 |
| 19 | アルゼンチン | 2017 |
| 20 | チリ | 2018 |
| 21 | アイスランド | 2018 |
| 22 | チェコ | 2018 |
| 23 | リトアニア | 2019 |
| 24 | スウェーデン | 2020 |
| 25 | エストニア | 2020 |
| 26 | オランダ | 2020 |
| 27 | ウルグアイ | 2023 |
| 28 | フィンランド | 2023 |
| 29 | ラトビア | 2023 |
| 30 | ルクセンブルク | 2024 |
※アメリカやマルタ、フィリピンはワーホリ協定がありません。
ワーキングホリデーを検討中の方にお勧めのブログ
体験者からのアドバイス
ワーキングホリデーに行くというと、
「へ~いいね~!かっこいいね!」というポジティブな意見から、
「キャリアを捨てて海外に1年遊びに行くの?」というネガティブな意見まで、様々な意見をもらうことがあると思います。
ワーホリの捉え方は人それぞれですし、ワーホリをどのような経験にするかも人それぞれです。
ただ一つ言えるのは、海外にて、学校に行く権利・仕事ができる権利・何もせず滞在する権利が含まれているビザは、とても貴重なものであるということです。
30歳を超えて、海外に中長期滞在したいと思うと学生ビザを取得するという手続きが必要になりますし、海外で働こうと思っても選択できる国が一気に狭まります。
そうなって初めて「ワーホリに行っておけばよかったな」と思ってももう遅いのです。
目的は何であれ、海外に行くと価値観が変わります。
ワーキングホリデーに行くかどうか迷っている人は、まず情報収集からでもはじめてみてください。







