「憧れの国での海外留学!英語を学び、異文化に触れて、自分のキャリアの資産にしよう!」と、胸をワクワクさせている方は多いのではないでしょうか。中高生の短期留学から、大学生の休学留学、ワーキングホリデー、そして30代以上の社会人留学やシニア層の学び直しまで、海外へ一歩踏み出す決意は本当に素晴らしいものです。
しかし、出発前の準備で「語学学校の手続き」や「持ち物の用意」と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なことがあります。それが「渡航先の法律・ルールの確認」です。
日本では「ちょっとしたマナー違反」や「日常の当たり前」として見過ごされていることが、海外では即座に高額な罰金、逮捕、最悪の場合はビザ取り消し・強制送還につながるケースがあることも!
「知らなかった」「悪気はなかった」では決して済まされないのが法律の厳しさです。
今回は、1978年の創業以来、数多くの留学生を世界へ送り出してきた「アフィニティ留学」が、留学生に人気の12カ国における「法律・ルールのギャップ」を徹底解説します。トラブルに巻き込まれず、安全で実りある留学にするために、ぜひ渡航前にご一読ください。
目次
【国別】日本でOKなのに現地では「違法・罰金」!? 留学生が陥りやすい罠12選

留学生が特に陥りやすい法律の違いを国ごとにまとめましたので、渡航前に必ずチェックしておきましょう。
海外の法律や条例は、同じ国であっても州や地域(自治体)によってルールが大きく異なる場合があります。また、社会情勢の変化に伴い、法律が急に改正・変更されることも珍しくありません。本記事でご紹介する内容は一般的な事例ですが、渡航前には必ずご自身で最新の公式情報を確認するようにしてください。
① アメリカ 🇺🇸:公園でのビールはNG?&子どもを一人にすると逮捕の危機
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】公共の場所での飲酒(Open Container Law)
日本ではコンビニでお酒を買って、公園やビーチ、路上で飲むのは自由です。(自治体ごとに条例がある場合もあります。)しかしアメリカでは、多くの州や自治体で「公共の場所での飲酒」および「開いた状態の酒類の所持」が原則違法となります。購入したお酒(未開封)を持ち運ぶ際も、中身が見えないように茶色い紙袋などに入れる必要があります。「紙袋に入れれば公共の場所で飲んでいい」というわけではありません。これを知らずに「キャンパス近くの公園で友達と乾杯した」だけで、警察に呼び止められ罰金や出頭を命じられることがあります。 - 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】12歳未満の子供を一人にする(児童虐待・ネグレクト)
親子留学、あるいはホームステイ先での出来事として注意が必要なのが子供の安全管理です。アメリカでは、子供を自宅で留守番させたり、車内にわずかな時間でも放置したり、一人で登下校させたりすると「児童ネグレクト」とみなされます。近隣住民に通報されれば、親や保護者(ホームステイのホストやシッターを含む)がその場で逮捕される非常に重い犯罪です。
② カナダ 🇨🇦:リスへの餌付けで罰金!?&現地が良くても日本人が絶対NGなこと
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】野生動物への餌付け
カナダの美しい大自然や公園には、リスやアライグマ、鳥たちがたくさん暮らしています。つい可愛くてお菓子やパンのくずをあげたくなりますが、カナダでは自然保護・生態系維持の観点から、野生動物への餌付けが法律で厳しく禁止されています。カナダの国立公園などでは、違反すると最大25,000カナダドル(約270万円)という非常に高額な罰金が科される可能性があります。 - 【現地でOK ➔ 日本人は絶対にNG✕ 】大麻(マリファナ)の所持・使用
カナダでは大麻が合法化されており、街中に専門店があります。しかし、日本の大麻取締法には「国外犯規定」があり、日本国籍を持つ人が海外で大麻を所持・購入・譲受・使用することは日本の法律違反になります。現地で「みんな吸っているから」「合法だから大丈夫」と勧められても、絶対に手を出してはいけません。
③ イギリス 🇬🇧:私服監視員が見ている!ポイ捨てへの厳罰&独自の交通事情
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】路上でのポイ捨て(歩きタバコ・ゴミ)
イギリスでは「Littering(ポイ捨て)」の取り締まりが驚くほど厳格です。タバコの吸い殻、ガム、お菓子のゴミなどを道に捨てると、私服の環境監視員(Enforcement Officer)にその場で呼び止められ、高額な罰金(Fixed Penalty Notice:通常150ポンド〜、裁判になれば最大2,500ポンド)を科されます。「ゴミ箱が見当たらなかった」という言い訳は通用しません。 - 【日本と違う】歩行者の信号無視(Jaywalking)
一方で、イギリスには歩行者の信号無視を取り締まる法律がありません。赤信号でも車が来ていなければ、自己責任で道路を渡る現地人が非常に多いです。ただし、万が一その状態で事故に遭った場合、歩行者側の過失(自己責任)が極めて重く判断されるため、慣れないうちは必ず信号を守りましょう。
④ アイルランド 🇮🇪:伝統のパブ文化、でも「未成年」の夜間滞在は法律違反
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】パブへの子供・未成年の夜間立ち入り
アイルランドといえば、アイリッシュ音楽とパブ文化が有名です。しかし、お酒に関する法律(Intoxicating Liquor Act)は非常に厳格です。18歳未満の未成年は、親や保護者が同伴していても、夜21時(夏季の5月〜9月は22時)以降はパブの店内に滞在することが法律で禁止されています。大学生の留学生同士で、グループの中に17歳のメンバーがいるにもかかわらず夜遅くまでパブにいると、お店側も厳しく罰せられるため、入店を拒否されたり通報されたりします。
⑤ フランス 🇫🇷:切符を持っていても罰金!?「刻印」の罠&顔を覆う衣服の禁止
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】公共交通機関の「刻印」忘れ
フランスのメトロ(地下鉄)やトラム(路面電車)、RER(近郊鉄道)で紙の切符を利用する際、「刻印(Compostage)」が重要です。切符を正しく購入していても、乗車前に駅や車内にある黄色い機械に通して「ガチャン」と利用日時を刻印しなければ、法律上「無賃乗車(不正乗車)」扱いになります。車内で巡回している検札官に見つかると、理由を問わずその場で高額な罰金(数千円〜数万円)を徴収されます。
*ICカード(Navigo)やスマホアプリをタッチする場合は刻印は不要です。 - 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】公共の場で顔を完全に覆うこと
フランスでは治安維持および治安対策の観点から、公共の場所(路上、駅、商業施設など)で、目出し帽やフルフェイスのヘルメット、あるいは顔を完全に覆う衣服を着用することが法律で禁止されています。防寒目的であっても、顔が確認できないような過度な覆い方は避けましょう。
⑥ ドイツ 🇩🇪:日曜日は掃除機もダメ?「静粛義務」&厳しい赤信号の取り締まり
- 【日本でOK ➔ 現地で違法✕ 】日曜日の騒音(掃除機・洗濯機・DIY)
ドイツには、法律や自治体の条例で定められた「日曜・祝日の静粛義務(Ruhezeit:ルーエツァイト)」があります。日曜日は一日中「完全に休息をとる日」とされており、アパートなどの集合住宅で洗濯機を回したり、掃除機をかけたり、壁に釘を打つようなDIYを行ったりすることはルール違反です。近隣住民から直接苦情を言われるだけでなく、警察に通報されて罰金となるケースもあります。 - 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】歩行者の赤信号無視
イギリスとは対照的に、ドイツでは歩行者の赤信号無視に対して非常に厳格です。警察官に見つかればその場で罰金が科されます。また、ドイツでは「子供たちの教育・手本」としての社会意識が強いため、子供がいる前で赤信号を渡ると、周囲の大人から猛烈に怒られる(または白い目で見られる)ことになります。
⑦ ニュージーランド 🇳🇿:世界一厳しい検疫!「泥のついた靴」で即座に罰金
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】食品や泥のついた靴の「無申告持ち込み」
ニュージーランドは固有の生態系や農業を守るため、世界で最も検疫が厳しい国の一つです。お土産のお菓子、お茶、調味料といった食品はもちろんのこと、日本でアウトドアや部活動で使用した「泥や土がついたスポーツシューズ・トレッキングシューズ」も検疫の対象となります。これらを入国カード(ニュージーランド旅行者宣言)で申告し忘れると、たとえ悪意がなくてもその場で400ニュージランドドル(約3万〜4万円)の即座罰金が科されます。
⑧ オーストラリア 🇦🇺:タバコの持ち込みは1箱まで!&ビーチでの飲酒禁止
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】タバコの大量持ち込み
オーストラリアは国民の健康を守るため、タバコ製品に対する規制が世界トップクラスに厳しい国です。海外から免税で持ち込めるタバコの量は、18歳以上であっても「開封済みの1箱と、未開封の1箱(合計25本まで)」となっています。これを超えているのに到着時に申告しなかった場合、密輸・脱税とみなされ、数万〜数十万円の高額な罰金が科されるだけでなく、最悪の場合はその場でビザが取り消され強制送還になります。 - 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】公共のビーチや公園での飲酒
アメリカ同様、オーストラリアの多くの自治体では、公共のビーチ、公園、道路などが「Liquor-free zone(禁酒エリア)」に指定されています。開放的な青空の下でビールを飲みたくなりますが、指定エリア外での飲酒は警察の取り締まり対象となり、高額な罰金切符を切られます。
⑨ フィリピン 🇵🇭:電子タバコも対象!指定場所以外での喫煙は警察連行の恐れ
- 【日本でOK ➔ 現地で違法✕ 】指定場所以外での喫煙・電子タバコ(Vape)
フィリピンでは大統領令(Executive Order No. 26)により、公共の場所(路上、歩道、公園、学校や病院の周辺など)での喫煙が全面的に禁止されています。非常に重要なのは、この規制が紙巻きタバコだけでなく、加熱式タバコや電子タバコ(Vape)も同様に対象としている点です。指定された喫煙所以外で吸っていると、その場で警察官や街の監視員に身柄を拘束され、警察署へ連行されて高額な罰金が科されることがあります。
⑩ マルタ 🇲🇹:開放的なリゾート地でも、街中を水着で歩くのは条例違反
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】ビーチ以外の街中を水着で歩く
地中海に浮かぶ美しい島国マルタは、ヨーロッパを代表するリゾート地であり、語学留学先としても大人気です。しかし、カトリックの伝統が深く根付いている国でもあります。そのため、ビーチやホテルのプールサイドを離れ、一般の街中、ショップ、レストラン、公共バスなどを水着のまま(あるいは男性が上半身裸のまま)歩くことは条例で禁止されています。観光気分で開放的になりすぎると、自治体の監視員から罰金(最大150ユーロ程度)を科されるため注意が必要です。
⑪ マレーシア 🇲🇾:イスラム教の国ならでは。公の場での過度なスキンシップはNG
- 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】公の場での過度なスキンシップ(PDA)
多民族国家であり、イスラム教を国教とするマレーシアでは、公共の場所(駅、路上、ショッピングモール、公園など)での男女の過度なスキンシップ(Public Display of Affection)に対して厳しい目が向けられます。手をつなぐ程度は問題ありませんが、激しい抱擁やキスなどは刑法(Penal Code Section 294)の「公の場での不道徳・わいせつ行為」に該当し、逮捕や罰金の対象になることがあります。 - 【日本でOK ➔ 現地で違法✕ 】一部の州での電子タバコ(Vape)
マレーシア留学の際、電子タバコ愛好者は注意が必要です。ジョホール州やケランタン州など、一部の州では電子タバコの販売や商業目的の流通が全面的に禁止されています。個人(特に非ムスリムの外国人)の所持・使用についても、公共の場での喫煙規制や州独自の厳しい制限の対象となるため、これらの州への電子タバコの持ち込みや使用は厳に控えるべきです。
⑫ ブルネイ 🇧🇳:非ムスリムも対象!ラマダン中の飲食・喫煙には厳罰
- 【日本でOK ➔ 現地で厳罰 ✕ 】ラマダン(断食月)中の日中の飲食
東南アジアの厳格なイスラム教国であるブルネイ。ここでは、イスラム教の聖なる月「ラマダン」の期間中、非常に厳しい法律が適用されます。イスラム教徒(ムスリム)だけでなく、外国人留学生や観光客などの「非ムスリム」であっても、日中に公共の場所(路上や車内、営業中の店舗など)で飲食をしたり、水を飲んだり、タバコを吸ったりする行為は法律で禁止されています。違反した場合、最大4,000ブルネイドル(約45万円)の罰金、または最長1年の禁錮刑という極めて重い刑罰が科される可能性があります。*プライベートな空間(ホテルの自室など)での飲食は許可されています。 - 【日本でOK ➔ 現地で違法 ✕ 】お酒の購入・販売
ブルネイ国内では、お酒の販売・購入が法律で全面的に禁止されています。大人が個人消費の目的でお土産として持ち込むこと(およびホテルの自室など私的空間での消費)のみ、厳格な数量制限付きで認められていますが、現地で気軽にお酒を買うことは一切できません。
【盲点】現地では「合法」でも、日本人がやると「日本の法律違反」になるケース

留学中の法律トラブルで、もう一つ絶対に知っておかなければならないのが「日本の法律の国外犯規定」です。
先ほどのカナダの例でも触れましたが、アメリカの一部(カリフォルニア州やワシントン州など)やカナダ、オーストラリアの一部などでは、大麻(マリファナ)が合法化されており、現地の若者の間でもカジュアルに利用されている場合があります。
しかし、日本の「大麻取締法」には国外犯規定が設けられており、「日本国籍を持つ者が、海外で大麻を所持・譲受・栽培・使用等した場合、日本に帰国後に日本の法律によって処罰される」ことになっています。「現地では合法だった」「現地の友達に勧められた」という理由は、日本の警察や司法の場では一切通用しません。
留学中は、現地での新しいコミュニティや解放感から、つい「これくらいなら・・・」と気が緩んでしまう瞬間があるかもしれません。しかし、薬物トラブルはあなたのこれからのキャリア、そして人生そのものを一瞬で奪ってしまいます。自分の身を守るためにも、強い意志を持って明確に断る勇気を持ってください。
トラブルを未然に防ぐ!留学前に実践したい3つの情報収集法

「こんなにたくさんのルール、どうやって覚えたらいいの?」と不安になってしまう必要はありません。大切なのは、日本の常識をそのまま海外に持ち込まず、「事前に正しい情報を確認する習慣」をつけることです。渡航前に以下の3つのステップを実践してみましょう。
① 外務省の「海外安全ホームページ」を必ずチェックする
外務省が運営する「海外安全ホームページ」には、世界中の国・地域ごとの「安全対策の基礎知識」が網羅されています。ここには、現地の治安情報だけでなく、「現地の特有の法律や規制」「日本人が犯しやすい違反行為」が日本語で非常に分かりやすくまとめられています。渡航前には必ず自分の行く国のページを隅々まで読み込んでおきましょう。
② 先輩留学生の体験談やブログから「リアルな失敗談」を学ぶ
実際にその国に留学していた先輩たちの体験談は、生きた情報の宝庫です。「実はメトロの検札で罰金を払うことになった」「食品の申告漏れで冷や汗をかいた」といったリアルな失敗談から学ぶことで、自分が現地でどう行動すべきかが具体的にイメージできるようになります。
③ 留学エージェントのカウンセラーに「現地の最新ルール」を聞く
法律や条例、検疫のルールは、時代や社会情勢(治安対策や環境保護の強化など)によって頻繁に変更されます。インターネットの古い情報だけを頼りにするのは危険です。現地の学校やオフィスと日々密に連携を取っている留学エージェントのカウンセラーに、「私の行く都市で最近特に注意すべきローカルルールはありますか?」と直接確認するのが最も確実です。
カウンセラーからのアドバイス
ここまで各国の厳しい法律や罰金のお話をしてきたので、「海外に行くのが少し怖くなってしまった……」という方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、安心してください。これらの法律はすべて、「その国の人々が、自分たちの安全や文化、美しい環境を守るために作った大切なルール」なのです。
留学の本当の価値は、単に語学力を身につけることだけではありません。日本の「当たり前」が通用しない環境に身を置き、「なぜこの国にはこういうルールがあるのだろう?」とその背景にある歴史や文化、人々の価値観に思いを馳せること。それこそが、あなたの視野を広げ、帰国後のキャリアや人生の大きな資産(人間力)になっていきます。
「知らなかった」で悲しい思いをしないために、私たちは出発前のオリエンテーションから現地での生活サポートまで、お一人お一人に寄り添って丁寧にガイダンスを行っています。日本の常識という小さな枠を飛び越え、広い見識とリスペクトの心を持って、素晴らしい一歩を踏み出しましょう!
まとめ
世界12カ国の法律・ルールのギャップ、いかがでしたでしょうか。
公園での飲酒、ゴミのポイ捨て、電車の切符の刻印、あるいは野生動物への接し方など、日本では「マナー違反」で済むようなことが、海外では厳格な法執行の対象になることがあります。これは、中高生であっても、社会人であっても、シニア層であっても関係なく適用される世界の現実です。
渡航先の国や地域をリスペクトし、事前に現地のルールを積極的に情報収集すること。その小さな準備と心がけが、あなたを大きなトラブルから守り、留学生活を100%充実したものにしてくれます。
アフィニティ留学は、1978年の創業以来、培ってきた確かな「信頼と実績」をベースに、あなたが海外で安全に、そして最高の成長を遂げられるよう全力でバックアップいたします。少しでも不安なことや分からないことがあれば、いつでもお気軽に私たちプロのカウンセラーにご相談くださいね。
アフィニティでは経験豊富な専任スタッフがサポートさせて頂いております。高校・大学・専門学校等で年間120件以上の説明会や相談会を開講させていただいており、内閣府認証NPO法人留学協会の正会員としても、健全な留学のご案内を心がけていますので安心して共にご相談ください。 オンライン面談も承っておりますので、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。








