【完全版】ホームステイはホテルじゃない?失敗しないための7つのルールと心得

留学への期待が膨らむ一方で、多くの方が一番不安に感じるのが「ホームステイ先での生活」ではないでしょうか。

「現地の家族とうまくやっていけるかな?」
「どんなルールがあるの?」

そんな疑問や不安を解消するために、今回は海外で共通する「ホームステイの心得と鉄則」をプロの視点でお伝えします。
「お客様」ではなく「家族の一員」として過ごすコツを掴んで、最高の留学生活をスタートさせましょう!

留学先によって文化や習慣が異なることがあります。
本情報はあくまでも一般的な参考情報とし、現地の最新情報や、滞在先のホストファミリーの習慣を尊重して、円滑なコミュニケーションを心がけてください。

ホームステイの心得:それは「異文化交流」の最前線

まず覚えておきたいのは、「ホームステイは至れり尽くせりのホテルではない」ということです。
ホストファミリーは、あなたを「お客様」としてではなく「家族の一員」として迎えます。

  • 多様性を尊重しましょう: 職業、家族構成、宗教、食文化そして人種も様々です。特に移民が多い国や都市では、ホストファミリーが白人とは限りません。
    (例①:見た目はアジア系だが、アメリカ人としてアメリカで生まれ育ったファミリー。例②:見た目は白人だが、実はアメリカに移住してきたイタリア人ファミリー。etc…)
  • 協調性を持ちましょう: その家庭独自のルールを守り、お互いの生活スタイルを尊重することが、快適な滞在への第一歩です。自分のライフスタイルで過ごしたい気持ちもあると思いますが、郷に入っては郷に従えの精神で、自分のやり方や常識に固執せず、家庭のルールや文化を尊重して適応するよう心がけましょう。
    (例:家の中で靴を脱がずに履いたまま過ごす…等に驚くことも!異なる文化を学ぶ良い機会ですよ。)
プライベートな空間や最新設備を最優先したい方は、寮や学生アパート、ホテルという選択肢もあります。自分の希望するスタイルを事前にカウンセラーに相談しましょう。(未成年の学生の場合、ホームステイの選択肢のみになる場合もあります。)

「沈黙」は禁物!積極的なコミュニケーションを

日本人の留学生に最も多いのが、言葉に自信がないからと「部屋にこもってしまう」パターンです。
積極的に話しかけてくれるファミリーもいますが、生徒の口数が少ない場合、「この生徒は話すのがあまり好きじゃない性格なのかな?」と認識してしまいます。(気遣って声をかけてくれなくなる場合も。)

また、ファミリーは、生徒からの訴えがない場合、「快適に過ごしてくれている」と理解します。
困っていることや、お願いしたいことがある場合は、はっきりと言葉で伝えましょう。

  • 身振り手振りでOK: 完璧な文章でなくても構いません。ファミリーもあなたと話したい、あなたを知りたい、と思っています。
  • 自分の殻をやぶる力: 積極的に会話を交わすことで、言葉の上達はもちろん、ファミリーとの絆も深まります。食事の感想を伝えるだけでも、お互いの距離はグッと縮まります。
積極的にファミリーに声をかけるのは良い心がけですが、ファミリーによって小さなお子さんを育てていたり、高齢者の介護をしている場合もあります。
ファミリーが家族の世話や家事で忙しくしているときなどは配慮するようにしましょう。

お部屋のルール:整理整頓と節電

自分の部屋であっても、そこは借りている場所。
日本の自室と同じ感覚で使用しているとトラブルになることも。
以下のポイントに注意しましょう。

  • 貴重品の管理と整理整頓: 学校などで部屋を出る際、部屋に鍵をかけないのが一般的です。ホストファミリーが掃除や洗濯のために部屋に入ることもあります。貴重品や見られたくない物はスーツケースに入れて鍵をかけるなど、自己責任で管理しましょう。私物を散らかしていると、物を無くしてしまった時に、誰かを疑ってしまうというトラブルに発展することもあります。
  • 部屋のカスタマイズ: 壁にポスターを貼ったり、家具を動かしたい時はファミリーに必ず事前に相談をしましょう。壁にシールを貼ったり画鋲で穴を開けることは禁止されていることも多いので、「このぐらいいか」と自己判断しないようにしてください。
  • エネルギーの節約はマナーの基本:
    • 海外でもエネルギー(ガス・電気)代が非常に高騰している国が多いです。日本の自宅の感覚で電気や暖房をつけっぱなしにすると、ファミリーが高額なエネルギー代に驚いてしまいます。「外出時や就寝時は必ず消す」「PC・スマホの充電しっぱなしを避ける」を徹底しましょう。
    • 日本の水道習慣は、世界的に見るとかなり「特殊で恵まれている」部類に入ります。日本と違い、多くの国では節水は「心がけ」ではなく「生活を守るための義務」に近い側面があります。洗面台や台所を使用する際は、水を出しっぱなしにしないよう気をつけましょう。

キッチンと食事:事前の報告で良好な関係を

食事はホームステイの醍醐味!
家族と過ごす貴重な時間だからこそ、ルールを守って楽しく過ごしましょう。

  • 時間の厳守: 食事の時間に遅れる場合や、外食をする場合は必ず事前に伝えましょう。食事なしのプランで滞在する場合は、自炊するためにキッチンを利用していいか確認しておきましょう。(食事なしのプランだと、基本的に外食するのだと認識されることもあります。)
    ファミリーがキッチンを使って忙しくしている時に自炊しようとすると迷惑になることもあります。
  • 好き嫌いとアレルギー: 宗教上の理由やアレルギーで食べられないものは、事前にしっかり伝えておきましょう。アレルギーがある場合、万が一食べてしまったときの対処法や処方されている薬等について伝えておくと安心です。
  • お手伝いの精神: 食後の片付けや、時には準備を伝うことでコミュニケーションが生まれます。片付けのタイミングや片付け方も家庭ごとに異なるため、お世話になるファミリーのスタイルに合わせてできることをやるようにしましょう。

バスルームの利用は短時間で

乾燥した地域や古い建物では、日本のように湯水のごとくお湯を使えるわけではありません。
日本人はお風呂(湯船)が大好きですが、ヨーロッパでは「シャワーは汚れを落とす場所」という認識です。
また、海外の家は「タンクに貯めたお湯」を小出しに使うタイプが多く、使い切ると次にお湯が沸くまで数時間かかることもあります。

  • 短時間で済ませる: シャワーは最大15分〜20分程度を目安にするといいでしょう。家庭によっては「シャワーは10分(あるいは5分)以内で」とルールが決まっていることがあります。
  • お湯のタンク問題: 多くの家庭では「貯湯式(タンクにお湯を貯めておくタイプ)」を使っています。一人が長く使いすぎると、次の人の分のお湯がなくなる(水しか出なくなる)という悲劇が起こります。
  • 使用後のマナー: 排水溝の髪の毛を取り除く、床を水浸しにしないなど、綺麗に利用しましょう。次の人への思いやりが信頼を生みます。

洗濯と掃除:日本の「毎日」は世界の「毎日」ではない

日本では毎日洗濯機を回す家庭も多いですが、ヨーロッパでは週に1〜2回、まとめて洗うのが普通です。

  • 洗濯機は満タンで回す: 少ない衣類で洗濯機を回すのは、水と電気の無駄と見なされます。いつ洗濯をするのか、一週間に何回洗濯機を使っていいのか等の家庭のルールを事前に確認しましょう。
  • 『毎日洗うのが当たり前』という感覚を一度リセット: 日本での生活で、パジャマやバスタオルを毎日洗う習慣がある場合は、現地の頻度に合わせるのが無難です。どうしても気になる場合は着替えを多めに持っていく等の対策をとりましょう。
  • 手洗いならOK?: 洗濯をこまめにしたい場合、下着や靴下などは自分で手洗いするといいでしょう。しかし部屋干しする際にはしっかり脱水して干すようにしましょう。十分に脱水ができていないと、水が滴り落ちることで壁や床が腐ってしまったりカビが生えてしまうこともあります。

出発前にできること:自己紹介メールを送ろう

滞在先が決まったら、まずは自己紹介のメッセージを送りましょう。
メールもしくはWhatsAppアプリで連絡を取るのが一般的です。

  • 内容: 名前、年齢、職業 / 学校、趣味、到着予定時刻など。
  • 写真: 自分の写真や家族の写真を添えると、ファミリーもあなたの顔が分かって安心します。

メールの文例

件名:
Arrival Details and Greeting – Hanako Yamada(仮名)

本文:
Dear [ 家族の名前 ],

Hello! My name is Hanako Yamada.
I am a first-year university student from Japan.

I am writing this email to introduce myself and share my arrival details.
I will be moving to [ 都市名 ] to attend a language school for three months starting this September.
I am very much looking forward to staying with you from September 1st.

My arrival details are as follows:

  • Arrival Date: September 1st
  • Flight Number: JAL0099
  • Arrival Time: 3:00 PM
  • Airport: [ 空港名 ] Airport

I will head to your house after clearing immigration.
If there are any delays, I will let you know as soon as possible.

My Contact Information:

  • Phone Number: +81 [あなたの電話番号 ](例:080-1234-5678 の場合 → +81 80 1234 5678)
  • WhatsApp: Available at the same number

I am very excited to meet you and experience life in [ 都市名 ] !
Thank you very much for welcoming me into your home.

Best regards,

Hanako Yamada

最後に:ホームステイ先で充実した生活をするために

ホームステイでのトラブルはコミュニケーション不足が原因であることがほとんどです。

  • トラブル事例 ①:ホストマザーが自分にだけ厳しい
    • 「ホストマザーが何度も自分にだけ小言を言う。厳しくて怖いからホームステイを変えてほしい」という訴えがあり、双方から話を聞いてみた所、ホストマザーは「電気をこまめに消してほしい」「この時間はバスルームを使わないでほしい」と何度もお願いしているのに、生徒は「Yes」と言うばかりで実行してくれなかったということ。
      生徒は慣れない環境で、ホストマザーに言われたことが理解できないままに「Yes」と答えてしまっていたことが原因でした。
  • トラブル事例②:ホームステイの質が悪い
    • 日本の保護者経由で、現地の生徒が「朝ごはんに出てくるフルーツが腐っている」「パンにカビが生えている」「部屋が寒いのに毛布が薄い」という問題を抱えている、という相談が。
      双方から話を聞いてみた所、 フルーツは熟していただけ、パンは購入したばかりのものがたまたまカビていた、部屋の毛布に関しては、生徒からの訴えがないので知らなかった、とのこと。その都度その場で生徒とファミリーが対面で話していれば、大きな問題にはならなかった事例です。

日本人生徒は、他国の生徒と比べると、謙虚で大人しく物静かな印象を持たれることが多く、ホストファミリーは喜んで受け入れてくれるのが一般的です。
しかし一方で、日本人生徒は自分の主張をあまりしないことから、ホストファミリーから「日本人生徒は何を考えているのかわからない」「現地では楽しそうに笑顔で過ごしてくれていたのに、日本に帰国した後にホームステイの苦情がを言われた。なぜその場で言ってくれなかったのか?」と不審に思われることも。

現地のホストファミリーに気を使って生活することも重要ですが、我慢しすぎたり、不満を溜め込んでしまうとせっかくの留学生活に支障が出てしまいます。
思い切ってホストファミリーに本音を伝えてみると「そんなことで悩んでたの?もっと早く言ってくれたらよかったのに!」とあっさり解決することも多かったりします。

小さなすれ違いだったとしても、関係が悪化してしまうと修復するのが難しくなってしまうので、疑問に思ったことや、困っていることがあれば素直に伝えあうほうが健全です。

💡 ホームステイ成功の3箇条

  1. 「Yes/No」をはっきり言う(曖昧な返事は誤解の元!)
  2. お湯と電気は「有限の資源」と心得る
  3. 「手伝いたい」という姿勢を見せる

考えの違いやライフスタイルの違いをわかりあうことも留学の醍醐味の一つ!
ホームステイを充実させるためにも、ホームステイ先のルールを守りつつ、積極的にコミュニケーションを取るようにしてくださいね。

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