海外大学で使える英語資格試験『IELTS™』

海外大学へ進学するには、入学条件として英語力が求められ、英語資格試験が必要です。
今回ご紹介するのは、イギリスの大学はもちろん、カナダ、オーストラリア、アメリカなどの大学で認められている、IELTS™です。

IELTS™は、日本国内で「British Council(ブリティッシュカウンシル)」と「日本英語検定協会」で共同運営しています。

(※以下、ブリティッシュカウンシルと日本英語検定協会より抜粋)

IELTS™とは

世界最大級の受験者数(年間300万人)を誇る、10,000以上の教育・国際機関、企業等が認定する英語運用能力評価試験です。

IELTS™の種類

IELTS AcademicとIELTS Generalの2つのモジュールがあります。

IELTS Academicモジュール

受験生の英語力が、英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価するものです。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの大学や大学院では、アカデミック・モジュールでの試験結果が入学許可の判断の基準となっています。一般的に、大学や大学院において英語で学びたい方や、英語圏での看護師や医師登録申請をする方は、このアカデミック・モジュールでの結果が必要です。

IELTS Generalモジュール

英語圏で学業以外の研修を考えている方や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請をされる方は、ジェネラル・トレーニング・モジュールを受験することが一般的です。

今回はIELTS Academicをご紹介します。

IELTS Academic

高等教育を受ける環境において必要な英語運用能力を備えているかどうかを測る試験です。この学業に必要な英語を盛り込んだ試験は、英語でのトレーニングや学習を始める準備ができているかを評価します。

この試験を受験するのは、以下のような目的がある方です:
学士および修士学位取得のための留学
英国大学留学のためのTier4(学生ビザ)申請
英語圏の専門的機関での就労

【注意】イギリスの大学に出願する場合、”IELTS for UKVI(イギリスビザ申請用IELTS)”の受験を求められる場合があります。IELTS for UKVIはブリティッシュカウンシルでお申し込みください。その他の目的の場合、日本英語検定協会でお申し込みください。IELTS for UKVIについての詳細はこちら>>>

IELTS Academic試験詳細

試験時間

約2時間45分

受験料

25,380円(税込)

試験の形式

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を測る試験です。ライティング、リーディング、リスニングの筆記テストは同日に実施されます。各セクションの間に休憩時間はありません。スピーキングテストはIELTSの世界的な規定により、筆記テストの前後6日以内に行われます。

試験内容

Writing(60分)
TASK 1: 150文字以上(約20分)
グラフや表、図形を分析し、自分の言葉で客観的に説明します。また、物事の過程や手順の説明を問われることもあります。

TASK 2: 250文字以上(約40分)
ある主張や問題についてエッセイを書きます。出題されるのは、大学や大学院に進学を予定している受験者もしくは就職を希望している受験者に適した一般的な題材です。

Reading (60分)
3セクション 全40問
様々なタイプの問題(選択問題、正誤問題、組み合わせ問題、見出し・主題の選択、文章・要約・メモ・表・フローチャート・図表の穴埋め、記述式問題)が出題されます。

Listening (30分)
4セクション 全40問
様々なタイプの問題(選択問題、組み合わせ問題、計画・地図・図表の分類、用紙・メモ・表・フローチャートの穴埋め、要約・文章完成、記述式問題)が出題されます。

セクション1:日常生活における2人の人物による会話(宿泊施設の予約など)
セクション2:日常生活におけるモノローグ(地域の施設に関する描写、食事の手配に関する説明など)
セクション3:教育の現場における複数(最大4名)の人物間(課題について話し合う大学の指導教官と生徒、研究計画について議論する学生など)の会話
セクション4:学術的なテーマに関するモノローグ(大学の講義など)

Speaking (11~14分)
試験官との1対1のインタビュー形式で行われ、3つのパートから構成されています。テストの内容は録音されます。

質問に答えながら、日常の話題や出来事について情報を伝え、意見を述べるコミュニケーション能力、与えられたトピックに関して適切な言葉使いと一貫性を持って、ある程度の長さのスピーチをする能力、説得力のある意見を述べ、物事を分析、議論、推測する力などが問われます。

テスト会場と日程

IELTSは全国16都市で、ほぼ毎週実施されています。ただし、実施会場は試験日により異なります。受験される方には、筆記テスト15日前に受験確認書(IELTSログイン後のマイページより各自ダウンロード)にて案内されます。

IELTS東京テストセンター(JP500):札幌 仙台 埼玉 東京 横浜 長野 金沢 静岡
IELTS大阪テストセンター(JP512):名古屋 京都 大阪 神戸 岡山 広島 福岡 熊本
試験日程の詳細は日本英語検定協会サイトこちらからご確認ください。

IELTS情報冊子は日本英語検定協会サイト>>>こちら

試験申し込み

IELTSのお申し込み、受験には有効期限内のパスポートが必要です。IELTS事務局が指定する期限までに、パスポートの情報の登録を行い、試験当日には登録を行ったパスポートの原本をご持参ください。

IELTSのお申し込みには、IELTS IDの取得が必要です。お申し込みに関しても、支払方法や試験当日の注意事項及び確認事項がありますので、「お申し込みの流れ」の詳細説明(STEP 1~9)をご確認のうえお申し込みください。
詳細は日本英語検定協会サイトこちらよりご確認ください。

Step 1 : IELTS IDの登録
Step 2 : IELTS IDでマイページにログイン
Step 3 : 「新規受験登録」をクリックし、受験者情報を入力
Step 4 : 試験会場、モジュール(テストタイプ)、試験日程を選択
Step 5 : お支払い方法を選択(クレジットカード/コンビニ現金支払い/ゆうちょATMのいずれか)
Step 6 : 受験申込の変更・キャンセル
STEP7-A: 受験日が2019年8月17日以前の方 パスポート画像データ(カラー)の提出
STEP7-B: 受験日が2019年8月24日以降の方 パスポートのカラーコピーの準備
Step 8 : 受験確認書のダウンロード
Step 9 : 試験当日

試験当日

2019年8月17日以前のIELTS受験の場合
・受験申込み時に登録した情報と同一の試験当日に有効なパスポート(コピー不可)
・黒鉛筆(シャープペンシル、キャップ不可)
・消しゴム(カバー不可)
・無色透明な容器に入った水(任意)

2019年8月24日以降のIELTS受験の場合
・受験申込み時に登録した情報と同一の、試験当日に有効なパスポート
・試験当日に有効なパスポートのカラーコピー (Step 7-B参照)
・黒鉛筆(シャープペンシル、キャップ不可)
・消しゴム(カバー不可)
・無色透明な容器に入った水(任意)

IELTS™スコア

テスト結果は1.0から9.0のバンドスコアで示されます。合格、不合格はありません。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各パートの英語力がバンドスコアで示される他に、総合評価としてオーバーオール・バンド・スコアが与えられます。

IELTS™テストレポート

IELTSのTest Report Formには、総合評価としてのオーバーオール・バンド・スコアと各パートそれぞれのバンドスコアが表示されます。この結果は筆記テスト実施日より2年間有効となっています。IELTSの試験結果は、通常、筆記テスト13日後の13:00にマイページにて確認することができます。オンライン上で確認できるスコアは、ご自身の点数確認用として表示されています。公的には、使用できませんのでご注意ください。また同日夕刻に、管轄のテストセンターよりTest Report Formを、登録された「郵便物お届け先情報」の住所宛てに郵送されます。

TOEFL iBT®テストについて

海外大学では、IELST™の他にTOEFL iBT®も認めています。ただし、イギリスの大学は使用できません。

アメリカの大学で使える英語資格とは?

【最新版】TOEFL iBT®テストの内容が変更されます!(2019年8月1日以降のテスト)

英検について

アメリカの大学で「英検」が使えるって知っていますか?
近年、高校で英検を受験する機会が増えてきています。資格や日本の大学受験の目的だけでなく、アメリカの大学の出願にも使えます。詳しくは以下よりご確認ください。

海外の大学院に入学するにはTOEFL®やIELTS™などの英語資格の他にどんな試験がある?

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