【海外大学進学】英語圏の大学に進学する際に必要な試験とは?

留学生が英語圏の大学に進学するには、入学条件として一定以上の英語力が求められています。
英語力を証明するためには、英語試験のスコアが必要になります。
2026年現在、主要な英語試験は、TOEFL iBT®、IELTS™、Duolingo English Test(DET)、PTE Academic、英検などがあります。
一般的な英語圏の大学では、主にTOEFL iBT®とIELTS™が広く受け入れられています。
また、近年はオンラインで受験可能なDuolingo English Testを採用する大学が急増しています。
英検は主に一部のアメリカの4年制大学やコミュニティカレッジ(2年制大学)で受け入れられています。

今回は、2026年の最新動向を踏まえ、TOEFL iBT®、IELTS™、Duolingo English Test、英検をご紹介します!

2026年から新形式!TOEFL iBT®はどんな英語試験?

アメリカ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国、ヨーロッパとアジアなどの160か国以上の国で、1万3,000を超える大学およびその他の機関で受け入れられています。
TOEFL iBT®はアメリカで開発された英語試験で、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に、大学レベルの英語を使用および理解する能力を測定します。
さらに、各スキルを組み合わせて、課題を遂行する能力を評価するなどどれだけ英語を「知っているか」ではなく、「使えるか」に焦点をあてられています。

2026年1月21日より、TOEFL iBT®は大幅なアップデートが行われました。
最大の変化は、試験時間が従来の約2時間から「約90分(67〜85分)」へと大幅に短縮された点です。
また、従来の120点満点スコアに加えて、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいた1〜6の「バンドスコア」も併記されるようになり、より直感的に英語力を比較できるようになっています。

TOEFL iBT®テストは、認可された世界中のテストセンターで年間50回以上行われているほか、自宅で受験できる「Home Edition」も選択可能です。
テストは何度でも受験できます。以前あった「中3日」の制限は2023年に撤廃されており、現在は受験の翌日から再受験が可能です。

日本での受験の場合は、通常US$195です。2025年4月1日から受験料がUS$195(US$50減額)に改定されました。
申し込みのタイミングや国によって料金が異なる場合があるため、最新の価格は必ず公式サイトで確認しましょう。

TOEFL iBT®テスト内容

TOEFL iBT®テストは、インターネットを介して英語で実施されます。
テストは4つのセクションで構成され、アダプティブ方式(受験者の正答率によって次に出題される問題の難易度が変わる仕組み)の導入により、短時間で精密な測定が可能になりました。

セクション制限時間問題数・設問数課題
Reading 最大30分最大50問・単語補完(Complete the Words):文脈に合う語句を選択

・日常読解(Read in Daily Life):メールや掲示物等の読解

・アカデミック読解:約200語の学術的文章の理解
Listening約29分最大47問・応答選択:短い日常会話に対する適切な応答を選択

・会話・学内放送:大学生活でのやり取りやアナウンスの理解

・アカデミック講義:講義内容の要旨や詳細の聞き取り
Writing約23分12問・文章構成(Build a Sentence):語句を並べ替えて正しい文を作る

・メール作成(Write an Email):指示に従い80〜120語のメールを書く

・アカデミック・ディスカッション:オンライン掲示板形式での意見提示
Speaking約8分11問・リピート(Listen and Repeat):聞いた英文を正確に復唱する(7問)

・インタビュー(Take an Interview):面接官の質問に即座に回答する(4問)

受験料は約$245〜$300前後(受験する国や時期によって変動)です。
スコアは受験日から2年間有効。
また、2026年からはスコア返却スピードが向上し、最短72時間以内に確認可能となっています。

TOEFL iBT®スコア

各セクションのパフォーマンスに基づき、4つのセクションスコアと、それらの平均から算出される総合スコア(Overall Score)が通知されます。

  • Readingセクション:1.0 – 6.0 (0.5刻み)
  • Listeningセクション:1.0 – 6.0 (0.5刻み)
  • Speakingセクション:1.0 – 6.0 (0.5刻み)
  • Writingセクション:1.0 – 6.0 (0.5刻み)

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総合スコア:1.0 – 6.0 (4セクションの平均スコア。最も近い0.5単位に四捨五入されます。
例:平均が5.25の場合は5.5)

MyBest® スコア
スコアレポートが更新されたTOEFLスコアスケール(1- 6)で行われたテストに関するものである場合、テスト受験者のスコアレポートの MyBest スコアセクションは、 0 ~120 スケールの古いスコアを1~6 スケールに変換します。
スコアレポートが以前のTOEFLスコアスケール(0-120)で実施されたテストに関するものである場合、テスト 受験者の スコアレポートの MyBest スコアセクションには、以前のスケール(0 ~120)のスコアのみが含まれます。

※ETS(https://www.ets.org/jp/toefl/test-takers)より引用・一部抜粋

IELTS™はどんな試験?

世界最大級の受験者数を誇る、12,500以上の教育・国際機関、企業等が認定する英語運用能力評価試験です。2026年2月以降の新体制により、JSAFが運営するテストセンターが全国的に拡大しています。
IELTS™は、IELTS AcademicとIELTS Generalの2つのモジュールがあります。
大学進学を目指す場合は「IELTS Academic」を選択します。

IELTS Academic(アカデミック)モジュールは、受験生の英語力が、英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価するものです。
現在ではイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドに加え、アメリカの3,400以上の教育機関(アイビーリーグを含む)の大学や大学院では、アカデミック・モジュールでの試験結果が入学許可の判断の基準となっています。
一般的に、大学や大学院において英語で学びたい方や、英語圏での看護師や医師登録申請をする方は、このアカデミック・モジュールでの結果が必要です。

一方、IELTS General(ジェネラル)モジュールは、英語圏で学業以外の研修を考えている方や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリスへの移住申請や就労ビザの取得をされる方は、ジェネラル・トレーニング・モジュールを受験することが一般的です。
ただし、イギリスへの渡航に関しては、出願先やビザの種類によって「IELTS for UKVI(英国ビザ申請用IELTS)」という特別な枠組みでの受験が必須となる場合があるため、注意が必要です。

IELTS Academicテスト内容

高等教育機関への出願に必要な英語運用能力を、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能で測定します。
ライティング、リーディング、リスニングの3技能は同日に休憩なしで実施(約2時間45分)されます。
スピーキングは、コンピューター版では同日実施が一般的ですが、ペーパー版では前後数日以内に行われる場合があります。

受験料は、2026年現在、通常版が27,500円〜28,500円、英国ビザ申請用(UKVI)が31,900円です。
コンピューターで受験する「IELTS on Computer」と、従来の「IELTS on Paper」から選択可能です。
最新の制度として、コンピューター版受験者は、1技能のみを再受験できる「One Skill Retake」を利用することが可能です。
イギリスの大学出願時には、特定のビザ(Student Visaなど)申請のために「IELTS for UKVI」のスコアが求められる場合があるため、出願先の指示を必ず確認してください。

セクション制限時間問題数・設問数課題
Listening 約30分40問(4パート)・パート1:日常生活での会話(予約等)

・パート2:日常生活での独白(施設案内等)

・パート3:教育現場での複数人による会話

・パート4:学術的なテーマの独白(講義等)
Reading60分40問(3セクション)・書籍、雑誌、新聞等から抜粋された3つの長文を読解。

・選択問題、正誤判定(True/False/Not Given)、図表の穴埋めなど、多様な形式で理解力を測定。
Writing60分2タスク・Task 1(20分):グラフ、表、図などを150語以上で客観的に分析・説明する。

・Task 2(40分):ある主張や問題に対し、250語以上のエッセイ形式で自分の意見を述べる。
Speaking11〜14分3パート【試験官との対面式インタビュー】

・パート1:自己紹介と身近なトピックへの回答。

・パート2:与えられたトピックについて1〜2分間のスピーチ。

・パート3:パート2に関連した、より抽象的・分析的な議論。

IELTS™スコア

テスト結果は0から9.0のバンドスコアで示されます。
合格・不合格という概念はなく、各技能(L/R/W/S)の個別スコアと、それらを平均して算出される総合評価「オーバーオール・バンド・スコア(OBS)」で評価されます。

スコアは0.5刻みで表示され、OBSの算出において平均値の端数が.25または.75に達した場合は、上のバンドへ切り上げられる仕組みです。
成績の有効期限は通常2年間です。

「IELTS One Skill Retake(ワンスキルリテイク)」は、4技能のうち1つだけのスコアが目標に届かなかった場合、その1技能のみを再受験できる「One Skill Retake」を利用可能です。ただし、提出先の大学や機関によってはこのスコアを認めていない場合があるため、出願要項の確認が必須です(再受験は本試験から60日以内に限ります)。

※ブリティッシュカウンシル(https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts)及び日本英語検定協会(https://www.eiken.or.jp/ielts/test/)より抜粋

急成長中のDuolingo English Test(DET)とは?

近年、TOEFLやIELTSに代わる「第3の選択肢」として急速に普及しているのが、Duolingo English Test(DET)です。 最大の特徴は、「自宅で」「いつでも」「低価格で」受験できる点にあります。

2026年現在、ハーバード、スタンフォード、MIT、イェールといったアイビーリーグを含む、世界4,500以上の教育機関で正式な英語能力証明として認められています。
試験時間は約1時間と短く、結果も最短48時間以内に届くため、出願締め切りが迫っている受験生にとって非常に強力な味方となります。

また、他の試験と異なり、スコアの大学送付が「何校でも無料」である点も、複数の大学に出願する留学生にとって大きなメリットです。

  • 受験料: US$65(1回) / US$98(2回分バンドル)
  • 試験会場: 自宅(安定したネット環境とPCが必要)
  • 試験時間: 約60分
  • 結果発表: 最短48時間以内

Duolingo English Testテスト内容

DETは「アダプティブ方式」を採用しており、受験者の回答の正誤に応じて次の問題の難易度がリアルタイムで変化します。
これにより、短時間で正確な英語力を測定することが可能です。
試験は大きく分けて、スコアに直結する「アダプティブテスト」と、大学側に送られる「ライティング&スピーキングサンプル」の2部構成です。

セクション制限時間課題内容
導入・セットアップ約5分機材(カメラ・マイク)確認、身分証の提示、ルールの同意。
アダプティブテスト約45分・語彙: 実在する英単語を選択する

・読解: 文中の空欄を埋める、文章の要約

・リスニング: 聞き取った文章をタイピングする

・スピーキング: 表示された文の音読、写真の描写
ビデオインタビュー & ライティングサンプル約10分提示されたトピックについて話し、記述する。
スコアには直接反映されないが、回答の録画・内容が志望校に直接送付されるため、非常に重要。

自宅受験のため、試験中の監視はAIと試験官によって厳格に行われます。
「視線を画面から外さない」「ヘッドフォン禁止」「部屋に誰も入れない」などのルールを破ると、スコアが無効になる場合があるため注意が必要です。

Duolingo English Testスコア

スコアは10点から160点までの5点刻みで表示されます。
総合スコア(Overall Score)に加え、4つの「サブスコア」によって、より詳細な技能バランスが評価されます。

  • Literacy(リテラシー): 読んで書く能力
  • Comprehension(コンプリヘンション): 読んで聞く能力
  • Production(プロダクション): 書いて話す能力
  • Conversation(カンバセーション): 話して聞く能力

一般的に、中堅以上の大学では115〜120点以上、難関大学では130点以上が目安とされています。スコアの有効期限は他の試験同様、受験日から2年間です。

Duolingo English Test 公式サイト

英検(実用英語技能検定)について

アメリカの大学で「英検」が使えるって知っていますか?
近年、高校で英検を受験する機会が増えてきています。現在、アメリカの大学やコミュニティカレッジで約400校が、またオーストラリアやカナダでも多くの教育機関が留学時の語学力証明として英検を認定しています。
ただし、イギリスなど一部の地域では認定校が限られるため、志望校の募集要項を事前に確認することが重要です。

試験問題は、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの英語4技能のバランスを重視し、社会で求められる実用英語を出題しています。
身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定して厳選されています。英検は学習レベルに応じて、2025年度に新設された「準2級プラス」を含む計8つの級が設定されています。
2026年現在も、日本の高校生にとっては最も身近な試験ですが、海外トップ校を目指す場合はTOEFLやIELTSとの併用が推奨されます。

  • 英検1級:難関大学への出願や、英語免除の対象となる場合があります。
  • 英検準1級:多くの中堅州立大学やコミュニティカレッジ、オーストラリアのTAFE(州立専門校)等の入学基準を満たします。
  • 英検2級・準2級・準2級(プラス):使える英語の幅を広げ、世界へ飛躍する力を養いましょう。
  • 英検3級・4級・5級:英語の基礎を身につけ、一歩ずつ確実にステップアップしましょう。

英検の各級について

英検1級(大学上級程度)
  • 内容: 二次試験のスピーチに加え、一次のライティングが「意見論述」と「要約」の2題に。
  • 価値: 難関大出願、通訳案内士試験の筆記試験免除など、国内最高峰の評価。
英検準1級(大学中級程度)
  • 内容: ライティングが2題(意見論述・要約)に。語彙レベルが非常に高く、実地で使える英語力の証明。
  • 価値: 北米・オセアニアの大学進学における語学証明として広く認知。
英検2級(高校卒業程度)
  • 内容: ライティングが2題(意見論述・要約)に。
  • 価値: 大学入試の優遇措置(加点・判定優遇)のボーダーラインとなることが多い。
英検準2級プラス(新設:高校中級〜卒業程度)
  • 内容: 準2級に合格したが2級にはまだ届かない層に向けた、2025年度からの新設級。
  • 価値: 段階的なステップアップと、高校生活での学習成果の可視化。
英検準2級(高校中級程度)
  • 内容: ライティングが2題(意見論述・Eメール)に。共通テストに向けた基礎固めに最適。
英検3級(中学卒業程度)
  • 内容: 二次試験(面接)の導入。ライティングが2題(意見論述・Eメール)に。
  • 価値: 英語4技能の基本が完成する段階。
英検4級・5級(中学中級・初級程度)
  • 内容: 筆記とリスニングに加え、希望者は自宅などでスピーキングテスト(録音形式)を受けられます(合否には影響せず、別途評価される仕組みは継続)。

※公益財団法人日本英語検定協会の英検( http://www.eiken.or.jp/ )より抜粋

英語圏の大学留学についての最新トレンド

2026年の英語圏(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、アジア圏等)の大学入試では、英語スコアだけでなく「これまでの学習歴(GPA)」や「課外活動」を重視する傾向がより強まっています。

  • 出願の柔軟化:アメリカを中心に、一部の大学ではSAT/ACTなどの適性試験を不要とする「テスト・オプショナル」政策が継続されています。
  • 多様な進学ルート:直接入学のほかに、コミュニティカレッジからの編入や、大学付属の語学コースを経由する「条件付き合格」などのルートも一般的です。

英語圏の大学は、卒業単位を取得すれば3年〜3.5年で早期卒業できるシステムなど、日本とは異なる柔軟な学びが魅力です。
最新の試験情報をキャッチして、自分に最適な留学プランを立てましょう。

参考情報:海外大学留学|大学院入学に必要なTOEFL®・IELTS™以外の共通試験(Standardized Test)とは?

アメリカには約4,000校の大学があり、英語圏で最も大学数が多い国です。単位制のため、夏学期などを活用して単位を早めに取得すれば、4年を待たずに3年や3年半で卒業することも可能です。専攻は1,800以上と非常に多岐にわたり、日本では専門学校で学ぶような美容学(主に2年制)や、高度な専門職として確立されているアスレティックトレーニング(現在は修士レベルが主流)なども大学の学位として取得できるのが特徴です。

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

アメリカで経営学、教育学を学ぶ。ブリティッシュカウンシル認定上級カウンセラーおよび国家資格キャリアカウンセラー資格を有し、これまでに7000名以上のカウンセリングを行った熱血カウンセラー。グローバル人材育成のキャリアカウンセリングもお任せください。