留学トラブルに備える【渡航時のロストバゲージ対策】

皆様こんにちは、アフィニティのレホアンです。

先日イギリスのヒースロー空港で荷物を受け渡すシステムが故障し、大量のスーツケースがロビーに放置される事態になっているというニュースを見ました。

留学生活にトラブルはつきものですが、このロストバゲージは留学生活を始めるに当たって、現地の空港に到着しておそらく一番最初に遭遇する可能性のあるトラブルとも言えるのではないでしょうか。

そこで今日はパリのシャルルドゴール空港でグランドホステスとしての勤務経験を持ち、自らも留学時にロストバゲージに遭遇した(事実です!)私から、ロストバゲージ対策についてアドバイスをしたいと思います。

ロストバゲージとは?

ロストバゲージ(ロスとラゲージとも言われます)とは、空港で預けたスーツケースなどの荷物を紛失されてしまうこと、またはその紛失した荷物のことを指します。長いフライトの末ようやく目的地の空港に到着した後、いくら荷物を待っていても出てこない場合は、ロストバゲージに遭った可能性が高いということになります。

ロストバゲージの原因にはどんなことがある?

  • 荷物の積み込み遅れ
    まず一番多いのが荷物の積み込みが遅れたことが原因で荷物が見つからないケース。これはディレイドバゲージとも呼ばれ、この場合は時間的遅れが生じるだけで、無事に荷物が届く可能性は高いです。
  • 荷物タグの発行ミス
    タグの発行ミス、つまり空港スタッフのミスが原因でもロストバゲージは発生します。荷物だけ異なる行き先に送られてしまうため、取り戻すのにも若干時間がかかってしまう可能性が高いです。
  • 乗り継ぎ時の積み込みミス
    飛行機の乗り継ぎの際に預けた荷物も飛行機を乗り換えますが、この時の荷物の積み込み忘れや降ろし忘れといったミスもあります。ロストバゲージの原因の大半を占めるのが、この積み込みミスといわれているほど。乗り継ぎ時間が短い場合などにも、人間は次のフライトに乗れたけれど、荷物の方は間に合わなかったということがよく起こります。
  • 他の乗客による荷物の取り違いミス
    荷物が無事空港に到着していても、他の乗客が誤って荷物を持っていってしまうというケースもあります。自分の物と似た色・形のスーツケースを見て、他人の荷物をうっかり持っていってしまうということも起こり得ます。

ロストバゲージ対策5つ

  1. スーツケースの目立つところにネームタグとわかりやすい目印を!
    先ほどのヒースロー空港のニュースのように、海外の空港などではちょくちょく荷物運搬システムの故障などによって、預けたスーツケースが大量に行方不明になってしまうことが起こります。
    何百、何千というスーツケースの中から自分の航空会社のお客様の荷物を探すので、利用した航空会社のタグが付いていることや、お客様の情報が書かれたものがあると見つけやすくなりますし、お客様の名前がわかるとコンピューターでどのフライトに乗っていたのかなどの情報が捜索できます。必ずネームタグを付けて、できれば現地で滞在する場所の住所を記載しておくと行方不明になったとしても手元に戻ってくるスピードが早くなります。逆に名前も連絡先もないスーツケースは何日たっても空港に放置されたままでどんどん返却が遅れてしまいます。
    ネームタグは空港のカウンターなどでもらえる紙のものでも大丈夫ですが取れないようにしっかりとつけるようにしましょう。
    また、何か目印があると、他の人に持っていかれてしまう確率も少なくなりますし、スーツケース捜索の時にも見つけやすくなるかと思います。
  2. 写真を撮っておきましょう
    ロストバゲージにあった場合には空港で利用した航空会社の職員にすぐに連絡を取ってスーツケースの捜索を始めてもらいますが、その際スーツケースの特徴などを写真で見せられると外国語での説明が慣れていない留学の初期でもスタッフにわかりやすく伝えることができますね。
  3. 過去に旅行した際のタグやシールは取っておきましょう
    何度も海外旅行へ行っている方はスーツケースに過去のタグが付いていたり、荷物シールが付いていることもありますが、記入内容の異なる複数のネームタグがついていると、正確な仕分けを阻害し、ミスを誘発してしまう恐れがありますので過去の旅行のタグやシールは取るようにしましょう。
    また、タグの発行ミスによるロストバゲージを防ぐためにも、荷物のタグが発行されたら、行先や搭乗便のフライト番号などが合っているか、その場できちんと確認し、なくさないようにしましょう。荷物のタグ(シール)はよくパスポートに貼られることが多いのですが、これがないとロストバゲージの捜索ができないので、なくさないように注意してくださいね。
  4. 2−3日の生活に必要なものは機内持ち込みの手荷物に入れておきましょう
    例えば空港到着時の空港送迎のバウチャーや、初日に宿泊する宿泊施設の説明書、メガネなど、万が一ロストバゲージにあってもとりあえず生きていく&最初の滞在先へ到着するまでに困らないようにしましょう。2-3日以内に必要なもので、店ですぐ買うことができないものは必ず機内持ち込みの手荷物に入れる様にしましょう。
    お店で買うことのできるものはお店で購入して対応ができますが、フライトが深夜着だったりすることもありますので各自で考えて想像力を働かせながら準備することをお勧めします。
  5. 海外留学保険に加入しておきましょう
    例えばロストバゲージにあってしまい、翌日まで荷物が届かず、身の回り品を購入しなければいけないことになった場合、購入した身の回りの品の領収書があれば海外留学保険の補償の対象になることがあります。(諸条件がありますので、詳しくはご加入いただく保険会社へお問い合わせください)。こんな時の補償もしてくれるので助かります。

ロストバゲージにあってしまったら?

  • 航空券とクレームタグを持って航空カウンターや係員に報告
    もしロストバゲージに遭ってしまったら、すみやかに「航空券」と「荷物のタグ(荷物を預けた際にもらうシール)」を用意します。多くの空港では「Baggage Lost」などと書かれた、ロストバゲージに対応してくれる空港カウンターがあるのでそこへ行くか、近くの係員に報告します。
  • 紛失証明書の提出
    カウンターでは、紛失証明書にフライト便名や氏名、住所、チケット番号、パスポート番号、滞在先の住所のほか、紛失した荷物の特徴などの必要事項を記入します。
    紛失証明書を提出したら、必ず控えをもらいましょう。紛失証明書の控えは、海外旅行保険の補償を受ける際などに必要になります。
  • 生活必需品の補償
    ロストバゲージと確定した場合、海外旅行保険の支払い対象となれば、最低限の生活必需品などを購入するための費用を補償してくれることがあります。旅行先で荷物を紛失すると、最低限購入しなければならない物は出てくるため、購入の際は領収書などを残しておきましょう。
  • 荷物を受け取る
    荷物が見つかった場合、一般的には紛失証明書に記載した宿泊先まで配送してもらえます。ただし、航空会社によっては空港まで引き取りにくるよう言われるケースもあり、滞在中に見つからなかった場合は、帰国後に配送してもらわなければなりません。
    もし、紛失証明書の提出から3日程経過しても連絡がなければ、航空会社のウェブサイトからメールなどで問い合わせてみましょう。

いかがでしたでしょうか?留学のスタートをロストバゲージで始めなければならないという方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、被害を最小限に抑えるためにもぜひロストバゲージ対策を取り入れていただくことをお勧めします。

海外でのトラブルは海外留学の醍醐味!トラブルにあってしまってもそれを乗り越えるとどんどん成長もできますし、『後々使えるネタにもなる!』と思って前向きに捉えると留学生活やトラブルも少し楽しくなりますよ!

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

パリ、トリノ、上海、ロンドンという4都市での留学経験と4ヵ国語習得経験を生かして皆さまの留学をサポートいたします!食に対する探究心はとどまることを知りません。フランス、イタリア留学担当カウンセラー。