TOEFL iBT®はどんな英語試験?

TOEFL iBT®は、2005年9月にアメリカで開発された英語試験です。アカデミックなテストとして、コミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に、大学レベルの英語を使用および理解する能力を測定します。さらに、各スキルを組み合わせて、課題を遂行する能力を評価するなどどれだけ英語を「知っているか」ではなく、「使えるか」に焦点をあてられています。

TOEFL iBT®テストの実施場所や実施日は?

TOEFL iBT®テストは年間50回以上、認可された世界中のテストセンターで行われています。テストは何度でも受けることができますが、次回の受験まで 12 日間あける必要があります。すでに受験を申し込んでいる場合は、その受験日から 12 日以内の日程で再受験を申し込むことはできません。登録料は各テスト実施日について、登録するごとに発生します。

またETSでは、新型コロナウイルス感染防止の対応策として、自宅受験版のTOEFL®︎ iBTテスト「TOEFL iBT® Home Edition」を提供しています。自宅受験を希望する場合は、試験申込する前に必ず、TOEFL iBT® Home Editionのスコアを採用している大学・機関をこちらよりご確認ください。からご確認ください。

自宅受験版のTOEFL iBT® は、通常の TOEFL iBT®テストと同じ内容、フォーマット、画面のテストをProctorU®の試験監督者によるオンライン監視の下、自分のパソコンを使用して自宅で受験することができます。週に4日24時間受験でき、最短で申込完了の翌日に受験することが可能です。受験にあたっては使用機器・受験環境の要件を満たす必要がありますので、必ず事前にこちらよりご確認ください。

TOEFL iBT®の特徴

●テストセンターまたは自宅にてコンピュータ上で受験
●インターネットから配信された問題を解答
●全セクションでメモをとることが可能
●Integrated Task(同時に複数の技能を測定する問題)が出題

TOEFL iBT®テストについて

TOEFL iBT®テストは、インターネットを介して英語で実施されます。テストは4つのセクション(Reading、Listening、Speaking、Writing)で構成され、テスト全体の所要時間はチェックインを含め約3時間です。2019年8月よりテスト時間が短縮され、約3時間のテストになりました。以下のETS®TOEFL®(ETS Japan合同会社)制作の”1分でわかる!TOEFL iBT®テストの構成”ビデオをご覧ください。

4つのスキル全ての組み合わせ: Reading、Listening、Speaking、Writingテストでは、次のような英語でのコミュニケーションスキルを組み合わせた課題に答えるように指示されます。

TOEFL iBT®テスト構成

セクション制限時間問題数・設問数課題
Reading 54-72分問題数:3または4パッセージ(各パッセージ約700語、10問)・アカデミックな長文読解問題
(1パッセージ約700語)
・自然科学、社会科学、芸術など幅広い分野の教養科目を題材に出題
Listening41-57分【講義】問題数:3または4題 設問数:各6問(各3~5分)
【会話】問題数:2または3題 設問数:各5問(各約3分)
・講義と会話の2種類で構成
・幅広い分野の教養科目を題材とした講義(3-5分)
・教授と学生、大学職員と学生、学生同士などの会話(約3分)
Speaking17分【Independent task】
問題数:1問
時間:準備15秒 解答45秒

【Integrated tasks】
問題数:3問
(1)Read+Listen→Speak 2問
時間:準備30秒 解答60秒
(2)Listen→Speak 1問
時間:準備20秒 解答60秒

Writing50分【Integrated task】 1問 20分
Read+Listen→Write

【Independent task】 1問 30分

※ETS® TOEFL®(ETS Jpaan合同会社)より
※Listening終了後は、10分間の休憩があります。

【英語のネイティブスピーカーのアクセント】
TOEFL iBT®の ListeningとSpeaking セクションには、海外留学中に経験する多様な英語のアクセントの違いを理解することを目的として、北米英語のアクセント以外に、他の地域(英国、ニュージーランド、オーストラリアが含まれる)のネイティブ スピーカーによる英語のアクセントが追加されています。

https://youtu.be/oeHupPA9OK8

※ETS®TOEFL®(ETS Japan合同会社)より

試験申し込み(オンライン登録)

日本では、試験は月3~6回、年間50日以上、土日を中心に実施されています。土曜日は午後の実施もあり、午前午後を合せると年間80回以上実施されています。自宅受験の場合は週4日、24時間体制(開始時間は10分刻みで、受験者が開始時間を選択)実施されています。試験の申込みは24 時間 365 日いつでも登録できます。登録の際に使用する名前が、試験当日に持参する身分証明書に記載のものと同一であることをご確認ください。 身分証明書の要件を参照してください。試験日を登録する前に、1つ以上の身分証明書を入力する必要があります。

TOEFL公式Webサイトよりお申込みください。

TOEFL iBT®テストの受験料(日本の場合)

$245 (2022年12月現在)
※国によって受験料は異なります。詳細は、こちらより確認ください。

●試験登録は試験日の 7 日前に締め切られます。
直前登録はテスト日の 2日前に締め切り、US$40の直前手数料が加算されます。

クレジットカード・デビットカードでのお支払いは、VISA®またはMastercard®、JCB®、American Express®が使えます。
※支払方法は、予告なしに変更される場合があります。

TOEFL iBT®の試験日

こちらより日程を調べることができます。ただし、試験会場によって日程は変わることがありますので、試験を申し込みする際に日程をご確認ください。

試験準備

試験時間は約3時間あるため、事前にどんな試験であるか知っておく必要があります。
ETSのWebサイトにも無料と有料の教材がありますので、ご確認ください。

試験当日(身分証明書について)

●会場受験
以下の3つのパターンの身分証明書が有効です。おすすめとしては①のパスポートです。
身分証明書は有効期限内かつ原本に限ります。
①パスポート
②「Letter of Identity*」+「運転免許書/個人番号(マイナンバー)カード/住民基本台帳カードのいずれか」の両方
③「学生証」+「運転免許書/個人番号(マイナンバー)カード/住民基本台帳カードのいずれか」の両方

*発行日より1年間のみ有効。LetterのサンプルはETS Japanサイトのこちらをご確認ください。

●自宅受験
原則、パスポート(有効期限内)が必要です。

※有効な身分証明書を持参しなかったり、身分証明書に記載の姓名が受験登録に使用した氏名と完全に一致しない場合、受験は認められず、受験費用も返金されません。

TOEFL iBT®スコア

各課題の結果から算出される 4 セクションそれぞれのスコアと総合スコアが通知されます。
Readingセクション:0 – 30
Listeningセクション:0 – 30
Speakingセクション:0 – 30
Writingセクション:0 – 30
——————————————
総合スコア:0 – 120

Reading及びListeningセクションのスコアは0-30でコンピュータに変換され、自動採点システムと採点官による採点を併用。Speakingセクションは4つの課題がそれぞれ0-4で採点され、その合計が0-30のスコアに変換され、自動採点システムと採点官による採点を併用。Writingセクションは2つの課題がそれぞれ0-5で採点され、その合計が0-30のスコアに変換され、自動採点システムと採点官による採点を併用されます。

受験者のスコアレポートには、スコアのほかにパフォーマンスレベルを示すフィードバックと、当該範囲のスコア獲得者が一般的にこなせる課題の説明が記載されています。TOEFL iBT® スコアは受験日から 2 年間有効です。受験回数についての制限はありませんが、テスト日は 12 日あける必要があります。すでに受験を申し込んでいる場合は、その受験日から 12 日以内の日程で再受験を申し込むことはできません。

TOEFL iBT®テストとCEFRとの関連性について

ETSは、TOEFL iBT®テストとCEFRの関連性について調査研究の結果、下表のとおり発表しています。

CEFR
level
Reading
(0-30)
Listening
(0-30)
Speaking
(0-30)
Writing
(0-30)
Total
(0-120)
C229282829114
C12422252495
B21817201772
B149161342
A2107

TOEFL iBT®スコアレポート送付

テスト結果は、テスト日から4~8日後にETSアカウントページの「スコア」から確認ができます。

アメリカの大学に出願する際にETSからスコアレポートを直送しなければなりません。
受験料には、受験前に選択したTOEFL iBT® Destinationsに無料で送付される公式 TOEFL iBT®スコアレポート 4 部が含まれています。
スコアレポートの送付先は、受験前日の午後 10 時 (受験するテストセンターの現地時間)まで、TOEFL iBT®オンライン登録/申込システムで追加/削除することができます。この手続きが午後 10 時の締切り以降に行われた場合は、送付 1 件につき US$20の手数料がかかりますのでご注意ください。志望する大学が決まれば、TOEFL iBT®を受験する際は、大学に送付するように登録しておきましょう。

(ETS TOEFL iBT®のより抜粋)

最後に

初めてTOEFL iBT®を受けられた方は、「試験時間がこんなに長いとは思わなかった」、「試験時間が長く、集中力が途中で切れてしまった」「ReadingやWritingセクションは時間内にできなかった」という感想を聞きます。時間配分は何度も受験しなければ、慣れないと思いますが、事前にどんな試験なのかを知っておき、過去問を解くことも必要です。TOEFL iBT®は語彙力が問われます。できるだけ多くの英語の本を読み語彙力を身につけることをおすすめします。アフィニティでは英語の勉強法もアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください。

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PROFILEこの記事をかいた留学カウンセラー

アメリカで経営学、教育学を学ぶ。ブリティッシュカウンシル認定上級カウンセラーおよび国家資格キャリアカウンセラー資格を有し、これまでに7000名以上のカウンセリングを行った熱血カウンセラー。グローバル人材育成のキャリアカウンセリングもお任せください。