日本から海外留学する学生の多くはアメリカ留学と言われるほど、日本にとっては最大の留学先になっています。広大な国土に多様な気候帯、文化を持つアメリカは留学する地域によって、全く違った学生生活を経験することになります。異なった人種、文化が混在し、留学生も「外国人」だということを意識せずに受け入れられる国民性を持っています。
アメリカには約4,000校の大学やコミュニティカレッジがあり、600以上の専攻があり学べる分野が多くあります。専攻は一般的なビジネスから特殊なアスレティックトレーニング、美容学など、日本では専門学校でしか学べない分野がアメリカの大学で学ぶことができます。しかも、コミュニティカレッジ(2年制大学)を卒業すれば準学士号、4年制の大学を卒業すれば学士号といった学位を取得することができるのも魅力です。アメリカの大学では自分の興味のある専攻を選択することができ、専攻は学期ごとに変更ができるほど。アメリカ大学留学は、なりたい自分に近づくための一つの選択肢です。
目次
アメリカの大学留学のメリット
① 英語だけでなく、専門科目を受講できる
② 「英語対応力」や「英語運用力」などを実践的な場で使える英語力を身につけられる
③ 語学留学では取得できない、学位を取得することができる
④ コミュニティカレッジ(2年制大学)あるいは4年制大学を卒業後にOPT(Optional Practical Training)を利用してアメリカで有給で約1年働くことができる
⑤ 多国籍の学生と友達になれる
⑥ 留学中に他州にも旅行ができる
「英語力」について
英語を母国語としない留学生は、英語がわからなければ教授が言っていることがわかりません。留学生はアメリカの大学へ進学するには英語力が求められます。アメリカの大学では、TOEFL iBT®、IELTS™、英検®などの英語試験の入学基準が設けられています。4年制大学では、TOEFL iBT® 60~81(英検準1級~1級)が入学基準とされています。コミュニティカレッジでは、TOEFL iBT® 45~60(英検2級~準1級)で進学できる大学があり、それほど高い英語力を求められないので比較的進学しやすくなっています。ご自身が受験しやすい英語試験(TOEFL iBT®、IELTS™、英検など)でスコアを取得し、アメリカの大学へ進学することができます。
アメリカの大学で使える英語試験とは?
英語試験は、TOEFL iBT®、IELTS™、TOEIC®、英検などあります。アメリカの大学へ進学するには、入学条件として英語力が求められ、英語試験が必要になります。
英語試験の入学基準に満たしていたとしても
「英語をうまく話せない」や「聞くのが不得意」、「英語で文章を書くのが苦手」といったことがありますね。たとえ、英語試験の入学基準に満たしていたとしても、アメリカの大学の授業についていけるかどうかはわかりません。アメリカの大学ではESL(英語を母語としない留学生が英語力を補強するための英語クラス)を提供しています。英語(リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの4技能)を学びながら、ディスカッションやプレゼンテーション、エッセイなどのスタディスキルを身につけることができます。
英語試験の入学基準に満たない場合
アメリカの大学のESLから進学することができます。もちろん、「入学基準に満たしていけど、大学の授業を受講する前にスタディスキルを身につけたい」という方もESLを受講することも可能です。例として、弊社の提携校である、ワシントン州にあるスカジットバレーカレッジは入学条件としてに英語試験はなくてもよいとなっています。もちろん、TOEFL iBT®を受験すれば、下記の表にあるスコアごとにスタートできるレベルがわかります。TOEFL iBTなどのスコアがない場合は、現地到着後の英語プレースメントテストでスタートするレベルを判断します。
ワシントン州立スカジットバレーカレッジ学校紹介の詳細はこちら>>
アメリカの大学の「専門分野(専攻)」について
日本の大学進学は出願時に専攻を決めなければなりませんが、アメリカの大学は興味を持っている専攻分野ある大学に出願し、入学後に専攻を決めることができます。日本の大学へ入学後に思っていた勉強と違った場合は学部変更が可能な大学がありますが、変更するための試験や面接があり、入学後すぐに学部変更ができないなどの条件があります。しかし、アメリカの大学は日本の大学のような条件はなく、学期ごとに学部を変更することができます。
【専攻の一例】
■ビジネス系
ビジネス学、国際ビジネス学、会計学、財政学、経営学、マーケティング学、ホテル・ホスピタリティ学、観光学など
■理数系
生物、物理、生理学、化学、生態学、地質学、環境学、自然科学、情報処理学、コンピュータサイエンス、機械工学、電子工学、数学、建築学、看護学、獣医学、アスレティックトレーニング、航空学(パイロット)など
■人文学系
人類学、考古学、天文学、歴史、言語学、文学、外国語(フランス語、スペイン語、イタリア語)、法学、哲学、ジャーナリズムなど
■芸術系
美術、デザイン、グラフィックデザイン、アニメーション、ファッションデザイン、舞台芸術、ダンス、映画制作、音楽、写真学、美容学など
■社会学系
国際関係学、コミュニケーション学、経済学、教育学、幼児教育、地理学、心理学、社会学、政治学、福祉学など
アメリカの大学では英語で専門分野を学び、コミュニケーション能力を身につけるだけでなく、「自分で考え、表現し、判断する」がアメリカ生活の中でたくさんあります。日本の大学とアメリカの大学の大きな違いとして、日本の大学はゼミ形式の授業などの一部除いて「受け身の授業」ですが、アメリカの大学は「参加型の授業」です。アメリカの大学ではディスカッションやディベート、プレゼンテーションの発表やレポート(論文)を提出する機会が多くあります。授業では、「自分で考え、表現し、判断する」環境ですので、自然とこのようなスキルを習得していきます。
アメリカの大学には多国籍の学生が集まっています。文化や歴史的なバックグラウンドが違う仲間と過ごすことで、互いの価値観を尊重し、多様性を認めていけるようになります。大学の専攻によってはインターンシップも卒業単位の一部になっています。インターシップ先で実際の現場がどのような環境、雰囲気で行われているかを知ることができる他、インターンシップ先での就労体験ができます。
アメリカの大学では、専門分野を学ぶだけでなく、英語力も身につき、将来の選択肢が広がることは間違いないでしょう。日本の大学だけでなく、アメリカの大学にも視野を広げて、学びたい分野を探してみましょう!
アメリカの大学には偏差値がある?
日本では偏差値は大学の難易度やランクを決める基準としてよく使われていますが、アメリカの大学やその他の海外大学には偏差値がなく、大学ランキングを使っています。よく使われている大学ランキングは、THE World University RankingsやUS NewsのBest Collegesです。日本の大学へ進学する場合、偏差値で自分の学力を確認すると思います。日本のトップ大学に入学するには入試がありますが、アメリカの大学には入試はなく、英語力と高校の成績が求められます。アメリカの大学では偏差値の概念がないため、日本の偏差値の高い高校を卒業したとしても、わかってもらえないところがあります。とにかく、偏差値が高い・低いはどうあれ、優秀な成績を修めることが大切です。日本の大学中退または卒業後にアメリカの大学に編入することもできますが、その際も日本の大学の成績が求められます。如何に学校の成績が重要であるかがわかります。また、どれだけ学校で勉強を頑張ってきたかをアピールできるのは成績と言えるでしょう。ちなみに、アメリカの大学では各学期に優秀な成績を修めた学生は、Dean’s Listに名前が載ります。Dean’s Listに載るには、GPA(評定平均値)が4段階評価中3.5以上が必要です。
アメリカの大学ランキング
U.S. News & World Reportはアメリカで1983年から続く最も古い、全米大学ランキングを発表しています。トップ10の大学は日本でも知られている名高い大学がランクインしています。
位 | 大学名 | 年間授業料 |
1 | Princeton University | $56,010 |
2 | Harvard University | $55,587 |
2 | Massachusetts Institute of Technology | $55,878 |
5 | Yale University | $59,950 |
6 | Stanford University | $56,169 |
7 | University of Chicago | $60,963 |
8 | University of Pennsylvania | $61,710 |
9 | California Institute of Technology | $58,680 |
9 | Duke University | $60,489 |
9 | Johns Hopkins University | $58,720 |
2022 Best National University Rankings by U.S. News
アメリカの大学の出願について
大学願書(ほとんどがオンライン申請)をはじめとし、以下の書類が必要です。(※大学によって異なる)
・大学願書
・出願料(無料~$200)
・英語資格試験(TOEFL iBT®やIELTSなどのスコア結果)
・英文の残高証明書(出願大学の1年間学費以上の額を証明する)
・財政証明書(英文残高証明書の名義人がスポンサーとして学費を支払うことの証明)
・英文の高校成績証明書
・英文の高校卒業証明書
・英文の推薦書
・エッセイ
・パスポートコピー(顔写真のあるページ)
・健康診断書(麻疹・風疹・おたふくなどの予防接種を含む)
日本の大学だけでなく、海外大学も進路選択に入れてみると、日本の大学と海外大学を併願することができます。大学へ進学するなら、しっかりと専門分野を学び、将来に活かせるようにしましょう。そのためには自分の進路は他人に委ねず、真剣に自分の進路を考え、保護者にも相談しながら自分で決めましょう!
アフィニティでは海外大学専門カウンセラーがアメリカの大学のサポートを行っています。アメリカの大学にご興味がある方は、お気軽にご相談ください。無料カウンセリングで事例を含めお話させて頂きたいと思います。