TOEFL iBT®は、2020年度(2021年度入学者選抜)より導入される「大学入試英語成績提供システム」に参加予定の資格試験であったり、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの海外の大学で入学条件として使われているTOEFL iBT®テストですが、2019年8月1日以降のテストで「テスト時間の短縮」が変更され、「MyBest™ scores」が導⼊されます。
以下の情報はETS TOEFL iBT®および⼀般社団法⼈ CIEE 国際教育交換協議会より抜粋
ETS TOEFL iBT® ⇒ https://www.ets.org/toefl/better_test_experience
一般社団法人CIEE国際教育交換協議会⇒ https://www.cieej.or.jp/toefl/20190527_1.pdf
目次
テスト時間の短縮
2019 年 8 ⽉ 1 ⽇以降に実施される TOEFL iBT テストは、Reading、Listening、Speakingのセクションにおいて問題(設問)数が少なくなり、試験時間が短くなります。その結果、全体の試験時間が30 分短縮され、3 時間になります。
この問題数の削減・時間短縮に伴うテスト形式や出題形式、スコアスケールの変更はありません。また、テストの信頼性はこれまでと同じく確保され、受験者の英語運⽤能⼒を⾼い精度で測定します。
変更前 2019 年 7 ⽉ 31 ⽇まで | 変更後 2019 年 8 ⽉ 1 ⽇以降 | |
Reading (各パッセージの設問数が削減) | 問題数:3-4 パッセージ 設問数:各 12-14 問 時 間:60-80 分 | 問題数:3-4 パッセージ 設問数:各 10 問 時 間:54-72 分 |
Listening (講義の問題数が削減) | 【講義】 問題数:4-6 題 設問数:各 6 問 【会話】 問題数:2-3 題 設問数:各 5 問 時 間:60-90 分 | 【講義】 問題数:3-4 題 設問数:各 6 問 【会話】 問題数:2-3 題 設問数:各 5 問 時 間:41-57 分 |
Speaking (問題数が削減) | 全体の問題数:6 問 【Independent task】 問題数:2 問 【Integrated task】 問題数:4 問 時 間:20 分 | 全体の問題数:4 問 【Independent task】 問題数:1 問 【Integrated task】 問題数:3 問 時 間:17 分 |
Writing (変更なし) | 全体の問題数:2 問 【Integrated task】 問題数:1 問 【Independent task】 問題数:1 問 時 間:50 分 | 全体の問題数:2 問 【Integrated task】 問題数:1 問 【Independent task】 問題数:1 問 時 間:50 分 |
「MyBest™ scores」の導⼊
「MyBest™ scores」とは、受験者の過去 2 年間の有効な全ての TOEFL iBT®テストスコアから各セクションの最も⾼いスコアを組み合わせたスコアのことです。
2019 年 8 ⽉ 1 ⽇以降に発⾏される全ての TOEFL iBT テストスコアレポートには、毎回、各テスト⽇の試験結果(Test Date スコア)と併せて、この MyBest スコアが⾃動的に掲載されます。MyBest スコアの導⼊により、受験者は、より多くの⼤学等の志望先の出願(スコア)要件を満たすことができます。また⼊試担当者にとっても志願者の英語運⽤能⼒をより良く知ることができ、選抜の際に役⽴つものと考えます。
MyBest スコアの妥当性は、supersocres に関する外部研究や ETS 独⾃の研究※により、その他の⼀般的なテストスコア(直近のテストスコア、平均スコア)と同様であることが確認されています。
※MyBest™ Scores: A Rationale for Using TOEFL iBT® Superscores
また MyBest スコア導⼊に伴うスコアスケール、CEFR との関連性の変更はありません。
MyBest スコアの例
スコア要件が各セクションスコア 18 で合計スコア 80 の場合、下記受験者の MyBest スコアではその要件を満たしています。
Section | Test Date 1 | Test Date 2 | MyBest™ Score |
Reading | 20 | 19 | 20 |
Listening | 22 | 20 | 22 |
Speaking | 17 | 20 | 20 |
Writing | 17 | 19 | 19 |
Total Score | 76 | 78 | 81 |
スコアレポートへの掲載
志望先に送付される紙のレポートだけでなく、ETS® Data Manager などのスコアレポートや受験者⽤控えスコアレポート(Test Taker Score Report)にも「MyBestスコア」は掲載されます。