みなさんこんにちは。
親御さん世代の留学カウンセラー、アフィニティの寺村です。
日々、学生のみなさまの留学相談をしており、中学生、高校生の場合はお母様、お父様と一緒にお話しすることも多くございます。
初めてのご相談の際に、「ご自宅でご家族でお話してみてくださいね」とお願いすることが多い項目について、少しご案内ができればと思います。
わが子が「海外留学したい」と言い出したときのリアクション
突然「海外留学をしたい」と言われると、
- どんな理由で行きたいの?!旅行や遊びとは違うのに!
- 費用がすごくかかるのでは・・・?
- 国内でも心配なのに海外なんて・・・
と、戸惑ってしまう保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、そこはぐっとこらえて、まずは、
「そうなんだ」
と興味を示し、下記のような対話を試みてください。
お子様の気持ちとそれに対する対応の具体例
『どうして留学したいと思ったの?』
それに対するお子さんの答えの例:
友達の〇〇君が去年留学して楽しそうだったから
親御さんの(NGリアクション):
すぐ人のまねをして!そんないい加減な理由なんてダメ!
親御さんの(OKリアクション):
そうなんだ、何がいいなと思った?
ぜひ理由を掘り下げて聞いてあげてみてください。
その他よくあるお子さんの答えの例①:
- 英語できるとカッコいいから
- 好きな映画(洋画)がある
- 好きな音楽がある、アーティストがいる
- 好きなゲームがある
- 応援しているスポーツチーム
- 憧れのファッションブランドがある
その他よくあるお子さんの答えの例②:
- なんとなく
- みんな行ってるから、〇ちゃん/◯君と一緒に行きたいから
ですが、せっかく芽生えた行きたいという気持ちです、「まだ留学の準備ができていない、準備段階」という長い目で見てあげてください。
お子さんの回答が、留学させるのに納得できない理由だった場合
上記の例のように、「みんな行ってるし、自分もなんとなく行ってみたいと思った。」などという答えが返ってくると、つい、
「目的がないのに留学なんか行かせられるわけ無いでしょう?行きたいなら何か理由(目的)を考えなさい!何かあるでしょう?」
等と言いたくなってしまいますよね?
しかしこれは、じつはNGリアクションなのです。
なぜかというと、留学先の海外でカルチャーショックやホームシックに直面し「なんでこんな大変な目にあってるんだ」という気持ちになった時に、人から持たされた目的だと乗り越えられないことがあるからです。
無理に目的意識を植え付けようとするのは避けましょう。
また、明確な留学目的や志望動機が定まらない場合は、そのままカウンセリングに来て頂いて結構です。
「〇〇ちゃんと一緒に行きたい」から始まった場合でも「現地でこんなことがしたい」と思えるものが出来ると、留学先の生活でも頑張る力が湧いてきます。
次は期間について話し合ってみましょう
お子さんご自身が、どれぐらいの期間行きたいのかも重要なポイントです。
例としては以下の期間が挙げられます。
- 春休み、夏休みの間
- 休学して1年未満
- 日本の高校を辞めて、向こうの高校に転校したい
- 日本の高校卒業後、海外で働きたい、進学したい
学校の休みを利用した短期留学 2週間~4週間
日本の高校の正規のお休み(夏休み、冬休み、春休み)の期間を利用しての短期留学は、中・高生に最もポピュラーな留学方法・期間となります。
学校から休みをもらっての留学となりますので、在籍している高校の先生との連携が大切になります。 語学学校での就学が基本ですが、現地の中学や高校に体験留学することも可能です。
*過去の例ですと、留学がほぼ決定となった後で、学校行事、登校日、部活の試合や発表会などの理由で延期や断念された方もいらっしゃいます。
あらかじめ学校行事と部活の日程はご確認されることをお勧め致します。(留学に理解がある先生の場合はご協力いただけることも多いです。)
学校を休学する長期留学 3か月間~1年間
日本の高校を休学します。
単位を取得することよりも、現地校にて英語力を延ばしたり、現地の生徒との交流、海外での生活体験に重きを置く留学となります。
または、英語など語学力をあげることに集中するため、語学学校のジュニアコースに入り、徹底的に語学力を鍛える留学もあります。
*休学中の現地校や語学学校での通学を、日本の学校の出席や単位と互換してくださる高校もあります(私立など)。
日本の高校の先生へのご確認をお勧めいたしておりますが、具体的に留学先の学校やコース、期間が決まってからという学校もございますので、ご相談ください。
日本の高校から海外の高校に転校する 1~3年間
「卒業目的の高校留学」となります。
現地の高校生と同じ土俵にて数学や理科などの教科の授業内評価と期末試験、学年末試験など単位を取得していく必要があります。
覚悟と努力、まとまった予算が必要となりますので、じっくりカウンセリングを受けていくことが必要となります。
*日本の中学校や高校での成績の平均評定値や出席率なども進学時には必要となります。
他の留学とは違ったアプローチが必要となります。
日本の高校卒業後、海外進学を目指す、または働く
高校を卒業してすぐの海外での就労体験が目的の場合は、ワーキングホリデービザという就労、就学が可能なビザを使っての留学となります。
または、カナダのCo-opビザを利用して、語学学校、専門学校、有給インターンシップというプログラムも人気です。
就労前にある程度のコミュニケーションが取れる英語レベルにしておくことが必要ですので、語学学校での就学をお勧めしております。
海外進学希望の場合は、2年生大学や専門学校(フライトアテンダントが人気)、大学などの進路があります。
直接大学に入る方法、ファンデーションコースから大学に入る方法、2年生大学から大学の3年次に編入する方法など、国や学部学科によってさまざまな進路があります。
イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏が人気です。
詳しくは進学カウンセリングを致しますのでお問合せください。
総括
留学相談の前に、ご家庭でご確認しておいていただくと良いこと
- 春休み、夏休みを利用した短期留学の場合
学校の登校日と重ならないか
部活は休めるか、部活の試合と重ならないか
- 3カ月から1年の留学の場合
在籍している今の高校は最長どれぐらい休学できるか。
休学した場合、留年になるのか、留年せずに進学することができる場合は、その条件は何か。
(ルールを確認しましょう)
- 卒業目的で海外の高校に留学(転校)する場合
海外の高校を卒業したい理由
(将来についての明確な理由がない場合は、海外の高校へ転校したい理由、または、日本の高校をやめたい理由について。カウンセリングの際に必ずお聞きする項目ですので、できましたら予めお話しておいて頂けますとスムーズです)
- 海外進学の場合
行きたい国、方向性(分野、学部など)、専門技術系(例:航空系、ビジネス系)か学術系(大学進学)、就労しながら実践的な英語を学びたい(例:ホテルでのインターンシップ)など。
◆その他、親御さんのお心積もり
・予算上限(もしあれば)
・ご希望の渡航先(たまに、生徒様と親御さんのご希望が異なることがあります。その場合は双方の意見をお伺いいたします)
カウンセラーからのメッセージ
ある日突然、「海外に留学したい!」と言われて戸惑われる方も多いかと思います。
家族旅行や修学旅行で、小さい頃から海外に慣れ親しんでいたとしても、急に海外の高校や大学に進学したいと言われたら何からしてよいか分からない方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、親子で軽く上記のようなお話をしてみて、後はお子さんとご一緒にカウンセリングにいらっしゃってください。
アフィニティでは、高校・大学・専門学校等で年間120件以上の説明会や相談会を開講させていただいております。
また、内閣府認証NPO法人留学協会の正会員であり、健全な留学のご案内を心がけています。
アフィニティは、日々海外大学と連携をとりながら最新情報をみなさんに提供しているので、安心してご相談くださいませ。